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>ID/パスワードを忘れた方はこちらから今日の人類の生活の利便性と引き換えに、地球温暖化や砂漠化、森林破壊など多くの環境問題を抱えています。大量生産・大量消費・大量廃棄を前提にした社会のシステムや私たちのライフスタイルを見直し、「持続可能な開発」を進めていくことが求められていると言えるでしょう。
IVUSAでは、国内の身近な場所から中国や韓国など国境を越えた地域まで、様々な場所で地球環境保護のために学生ができることを行います。
ただ環境美化や植林を行うだけでなく、活動に参加した学生と地域の方との交流によって、活動を通して、参加した大学生や社会の環境保護に対する認識や理解を深めていくことを目指します。
オオバナミズキンバイと呼ばれる侵略的外来水生植物は、2009年に滋賀県守山市赤野井湾(琵琶湖南湖)で初めて発見されて以降、琵琶湖南部で急速に分布範囲・生育面積を広げ、琵琶湖の生態系や漁業への悪影響、農耕地への侵入などの様々な問題を引き起こしています。
この状況に対してIVUSAでは2013年より先駆的にオオバナミズキンバイの除去活動に取り組み始め、滋賀県庁や関係市町村などで構成される琵琶湖外来水生植物対策協議会の構成員として行政や関係各市、地域の環境団体、漁協、地元住民と連携して完全除去に向けて活動しています。(2013年~2019年で計53回、延べ約11,500名が参加、除去総量は約360トン)
現在では琵琶湖南部に生育しているオオバナは減少傾向に転じていますが、琵琶湖北部、京都、大阪でも生育が確認されています。この問題の認知度を高めるための広報活動にも力を入れており、環境フォーラム、世界湖沼会議などで外来水草対策の普及啓発を進めています。
千葉県九十九里浜は、観光客が残したゴミ、海外からの漂流ゴミ等の影響による環境汚染が深刻化しており、それによる生態系の破壊や観光への影響なども懸念されています。そこでIVUSAでは、毎年夏季に300~400名規模で九十九里浜海岸66km全域を清掃しています。また、実施にあたっては学生が仲介となって、関係する10の市町村が実行委員を作り、このプロジェクトを協働して進めています。(2002年~2019年計18回、延べ8,621名参加)
「こどもの国」は、神奈川県横浜市青葉区にある多摩丘陵の雑木林をそのまま生かした自然の遊び場です。
約100ヘクタールの園内整備は数名のスタッフで行っていますが、特に下草刈りや間伐、遊歩道の修復といった森林整備に携わる人手が足りず整備が追い付かない状態です。
そこでスタッフの方々と一緒に園内整備のお手伝いをさせて頂き、来園する子どもたちが自然あふれるこどもの国で安心して、元気に遊べるような環境を作っています。(2008年~2019年計92回実施、延べ2,384名参加)
日本三景の天橋立によりできた内海である阿蘇海では、閉鎖性水域という地形により、農業排水や生活排水の栄養が蓄積され、富栄養化という状態になりました。その影響で牡蠣が大量繁殖し、カキ殻が堆積し、景観や生態系に悪影響を及ぼしています。2015年より、阿蘇海周辺の環境再生のために、産官学民の多様な主体による、地域住民と自然が共生する持続可能な循環型環境モデルを構築することを目的とし、カキ殻回収活動や清掃活動、環境学習会の企画運営等を行っています。(2015年~2019年計24回実施、延べ1,004名参加)
この企画は2014年10月の夢企画ワールドカップ(新規事業コンテスト)にて、長野県信濃町出身の学生が「地元の森が荒廃していくのを食い止め、さらに防災としての森林整備を」と訴えかけ審査員特別賞を受賞しました。
その後、翌年1月からの8ヶ月間現地行政や住民の方々との調整を重ね、長野県林務部と事業協定を締結し、信濃町にある野尻湖湖畔の樅が崎県有林の整備をし森林を取り巻く課題を自分たちが知るとともに、次世代に伝えるために整備した県有林で森林教育イベントの実施、地域住民と一緒になり災害に強い森づくりとして県が取り組む治山事業などに取り組んでいます。(2015年~2019年計5回実施、延べ404名が参加)
「淀川=汚い川」という地元住民の淀川に対するイメージを払拭し、地元の多くの住民の方や子どもたちが淀川の自然と触れ合い、淀川で遊ぶことができるように清掃活動、草刈り、工作ワークショップ、意見交換などを行っています。(2011年~2014年計6回、延べ481名参加)
京都市は山に囲まれた盆地であり、総称京都三山(東山、西山、北山)と呼ばれています。京都三山は、古来人との関わりの中で形成されてきた山(二次林)であり、林業が衰退し、人の手が入らなくなったことにより、樹木の弱体化、多様性の減少、治山治水機能の低下、景観の 悪化などが問題となっています。このような課題に対し、金閣寺の裏山に位置する「北山」で、 森林整備を実施しています。(2014年~2019年計48回、延べ269名参加)
IVUSAは環境保護活動の中でも海ゴミ問題に力を入れています。
【日本財団「海と日本PROJECT」ユースによる海洋ゴミ対策キャンペーン】
https://www.ivusa.com/umigomi/
■海ゴミ問題とは
世界の海に漂うプラスチックのゴミの重量は、このままだと2050年までに魚の重量を上回ると警鐘を鳴らす衝撃的なレポートが、2016年のダボス会議(世界経済フォーラム)の中で発表されました。
この問題は2018年6月のG7サミットでも取り上げられ、日本と米国が海のプラスチックのゴミを減らすための数値目標を盛り込んだ文書に署名せず、環境団体に批判されるなど、社会からの注目が集まっています。
プラスチックをはじめとする海ゴミは、生態系を悪化させ、観光や漁業といった産業に打撃を与えており、かつ海ゴミは越境するため国際的な対策が必要不可欠です。 一方で、「海のゴミの8割は、街から来ている*」と言われており、都市部に暮らす人にとっても決して無関係な問題ではありません。
*日本財団「海と日本PROJECT」ウェブサイトより
https://umitomachi.com/sea-garbage/
■海ゴミ問題への対策
2009年7月に、「美しく豊かな自然を保護するための海岸における良好な景観及び環境の保全に係る海岸漂着物等の処理等の推進に関する法律」(海岸漂着物処理推進法)が公布・施行されています。
また、2010年3月には、海岸漂着物対策を総合的かつ効果的に推進するための基本的な方針が閣議決定されています。
法律の制定以降、回数・処理対策は進展していますが、それらに加え普及・啓発を中心とする海ゴミの発生の抑制が今後必要とされています。
■IVUSAの取り組み
これまで山形県・青森県・京都府・長崎県等で「日本海清掃」キャンペーンを実施しており、千葉県九十九里浜の全域清掃を2017年度まで計16回実施しています。
また、各支部(クラブ)がある都市部においても定期的な清掃活動を行っています。
活動については、#海ゴミのハッシュタグをつけて情報発信していきます。