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第2回山形県日本海沿岸清掃活動

 8月31日から9月3日までの4日間、山形県酒田市にて第2回日本海沿岸清掃活動が実施され、IVUSAの学生154名、山形県の現地の学生26名、事務局員3名が参加しました。

 この活動は、将来世代に誇れる日本海を共に目指し、若者の環を広げることで、現地のより多くの課題解決を展開するという目標を掲げ、実施されました。
 活動初日は山形県に到着し、現地の学生と合流して山形県酒田市にある希望ホールにて結団式がありました。

 今回の活動のカウンターパートである、パートナーシップオフィスの方々から一言ずつお言葉を頂き、酒田市副市長の矢口明子さんから、「ぜひ島民の目線や思いを大切にして活動や交流をしていってくれたら嬉しい」とあいさつを頂きました。

 その後、海洋ゴミに関する座学研修を受け、フェリーに乗って飛島へ向かいました。飛島到着後、島民やパートナーシップオフィスの方と交流会を開き、会話を通して関係を深めることができました。

 2日目の活動では、荒崎海岸にて合計約700袋分の海洋ゴミを拾うことができました。700袋という数字は一般家庭のゴミの重さで換算すると約1,260kgにもなります。この膨大な量のゴミを半日近くで拾いました。

 休憩後、山形の学生たちが飛島を案内してくれました。山形の学生オススメの素晴らしい景色をみて、IVUSAの学生は飛島の魅力を十分に感じました。この日、台風が接近している影響で当初予定していた飛島での滞在日数を短縮し、フェリーで山形県本土へ移動しました。

 3日目は、山形県遊佐町の海岸で作業をしました。山形県庄内総合市庁の小松弘幸さんから、「みんなの持っている可能性を発揮して、頑張っていきましょう」とお言葉を頂きました。飛島での作業が減ってしまったという悔しい思いを胸に、隊員たちは声を掛け合いながら清掃活動をしました。

 そして活動最終日である4日目は、作業前に全員で円陣を組み、より一層気合いを入れ、今までよりも大きな声を出し隊員同士助け合いながら、作業を進めました。その気持ちは結果にも現れ、去年の活動よりも効率的に3日間で約3.8トンものゴミを拾い、大きな達成感を得ることができました。

 午後に開かれた事後勉強会と解団式では、これまでの活動をふり返ることで、これから私たちに何ができるのかを考えました。
 
 また、今回の活動の中心となって引っ張ってきたリーダーたちからのあいさつがありました。後輩へ託す想いと先輩から引き継ぐ想いが交差し、隊員全員が熱い気持ちを胸に抱きました。活動に参加した山形学生は「来年も必ず参加する。今度こそ飛島全域を清掃しよう」と力強く語ってくれました。

 今年は、台風による影響で日程や清掃場所に大幅な変更がありましたが、昨年度よりも多くの山形県の大学生と多くのゴミを拾うことができました。今回の活動で学んだこと、悔しいと感じたことを第3回の活動に繋げていきます。(東洋大学2年 阿部 浩太)

【プロジェクトマネージャーより】
 山形県唯一の離島で人口約200人の小さな島を原点に、学生が学生なりの方法で、熱意と若さとバカさで多くの現地の学生を巻き込み課題解決に挑む活動が山形県日本海沿岸清掃活動です。

 感謝じゃなくて感動。
 この活動のコンセプトとして掲げた言葉です。「ありがとう」と現地の人に感謝されるのではなく、「自分たちも頑張ろう」と感情を動かすようなゴミ拾いをしようというものです。今年の成果からみて感動を起こすことはできました。この感動を後輩たちが引き継いでくれることを願います。

 最後になりますが、先遣隊である0次隊から3年間。多くの挑戦と感動をくれた飛島と関わってくださったみなさん、本当にありがとうございました。また、いぐべ飛島。(東洋大学4年 澁谷 拓也)