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第8回静岡県西伊豆町活性化活動

 8月14日から17日までの4日間、静岡県賀茂郡西伊豆町にて、学生96名と事務局員1名で第8回西伊豆町活性化活動を実施しました。

 今回の活動は「町の人と隊員がつながる、その先につなげる」ことをテーマとして、西伊豆町で毎年開催される「田子港祭り」「安良里夏まつり」の運営補助と、IVUSAが昨年から町おこしの一環として取り組んでいる、ヤーコンという根菜を栽培する休耕田の整備活動を実施しました。

 活動初日は、現地に到着した後、旧田子中学校体育館にて開会式を行いました。開会式では、当活動のリーダーである桑江朝寛(立命館大学3年)から挨拶があり、学生一人ひとりが4日間の活動に全力で取り組むことを改めて意識しました。

 現地に到着した後は、田子地区と安良里地区、宇久須地区の活動場所に分かれて活動をしました。
 田子地区では、翌日のお祭りで披露するよさこいソーランの練習や、旧田子中学校のグランドで地域の方とのグランドゴルフをしました。
 安良里地区ではお祭りが始まり、地域の方の指導により太鼓の練習をして、太鼓を鳴らしながら神輿を担いで安良里地区を練り歩きながら祭りの呼び込みをしました。
 夜は、田子地区では交流会を開き、地域の方との交流を深めました。安良里地区では安良里夏祭りにて地域の方とお祭りを盛り上げ、IVUSAのブースを設置してその運営をしました。

 活動2日目も引き続き3地区に分かれて活動しました。途中で大雨により活動を中断する時間もありましたが、午後からは天候も回復し、再び活動することが出来ました。

 田子地区ではこの日から祭りが始まり、漁船からお餅やお菓子が投げられる漁船パレードや、IVUSAが提案した企画である「田子リンピック」を催し、老若男女問わず皆が楽しむことが出来ました。

 安良里地区では、昨日に引き続きお祭りを盛り上げ、学生が初日に練習した太鼓をペアで披露して、チームで競い合いました。
また宇久須地区の休耕田の現場では、ヤーコンの塊根が育つよう追肥をし、周りの除草作業をしました。

 夜になるといよいよお祭りも盛り上がりを見せるようになりました。田子港祭りでは、祭りで使われる巨大な屋台の引き回しをして、祭り中にはその屋台の上に地域の方を筆頭にIVUSA学生も乗り、「バカ踊り」と呼ばれる踊りを楽しみました。

 また、IVUSAのよさこいチームはよさこいソーランを舞台で披露しました。地域の子どもも大人も一緒に踊って下さり、会場が一体となって盛り上がりました。

 活動3日目は、田子地区にて神輿渡御の現場で神輿の修祓式に参加させていただいた後、地域の子どもたちと一緒に神輿や賽銭箱を持って地域を練り歩きました。
 前日に続いて雨が降っていましたが、そのような中でも声を掛け合いながら無事に最終地点に到着しました。
 また、田子港祭り2日目に向けて、IVUSAのブースの設置の準備とその運営をしました。雨の中でも多くの方々に来ていただきました。

 その後、学生全員が同じ場所に集まり、全員で円陣を組み、沖縄風の掛け声である「オパレレ」を斉唱し、気持ちを一つにして祭り最終日へ挑むことを決心しました。
 前日に引き続き田子港祭りが始まると、前日とは異なるルートで屋台の引き回しを行った後、「バカ踊り」に参加させていただいたり、よさこいチームによるよさこいソーランの披露をしたりしました。前日田子港祭りに来ていなかった学生も、独特なお祭りの雰囲気を感じ取ることが出来ました。

 活動最終日である4日目には、宿舎である旧田子中学校の清掃や、田子港祭りの会場の片付けをしました。

 その後、全体でミーティングを行い、自分たちが西伊豆町に対してどのようなアプローチをしたのかを振り返り、それが何に繋がるのか、どう繋がるべきなのかを全員で考えました。

 そして、西伊豆町まちづくり課の長島司さんやNPO法人緑の地球ネットワーク(GEN)の藤原國雄さん、西伊豆町長の星野浄晋さんからお話をいただきました。
 お話の中では、「町民が、学生ボランティアが来ていることを認知しつつあるので少しずつ町との関係が深化しているのではないか。また来年も来てほしい」とのお言葉を頂きました。その後、全員で集合写真を撮り活動が終了しました。(東京家政大学2年 上田 綾香)

【プロジェクトマネージャーより】
 今回の活動では、田子港祭りや安良里夏祭りを通して、隊員と町の方々との交流を増やし、より一緒に運営していけるような体制作りを目指しました。

 6次隊や7次隊などで発表された「事業モデル」や「中長期計画」にも少しずつ興味を持ってくれる方が増えていると思います。
 自分の所感としては、今後も様々な場面で学生ならではのアプローチをしていくべきだと思いました。まだまだやれることがある。学生の力は無力ではない、僕もそう信じています。しかしこの活動のゴールはまだ遠い。だからこそ一歩一歩着実に歩みを進めていきたいと思います。これまでも、そして、これからも。

 最後にはなりますが、今回お世話になった方々に深く感謝を申し上げるとともに今後の活動でも何卒よろしくお願いします。(立命館大学3年 桑江 朝寛)