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平成29年7月九州北部豪雨災害救援活動3次隊・4次隊

 7月28日から30日の3日間にかけて、福岡県朝倉市杷木白木地区にて、事務局3名、学生41名、卒業生3名の計47名で活動しました。  
 活動内容は、家屋内の床板剥がし、床下のヘドロ掻き、消毒、家屋内や敷地内に堆積した土砂の搬出などでした。

 28日、3次隊(先遣隊)として事務局3名、学生2名が福岡県朝倉市杷木白木地区に到着し、朝倉市役所や朝倉市社会福祉協議会の担当者の方などへのご挨拶や、特に被害の大きかった杷木白木地区、杷木松末地区への被害状況の確認、4次隊の学生を受け入れるための宿舎調整などを行いました。

 29日、4次隊(本隊)が福岡県朝倉市杷木白木地区に到着し、活動を始めるにあたって開会式を、白木公民館にて行いました。
そこで白木地区の石井博喜区長、本協会特別顧問の黒澤司さんからご挨拶を頂き、「この地域のために頑張ろう」という気持ちがより一層強まりました。

 2日間の活動を通して、4件のニーズに取り組み、内2件のニーズを完遂することができました。

 私たちの活動の拠点とさせていただいていた白木公民館では、まず、床下に流れ込んだヘドロを取り除くために床板を剥がしました。
 柱や壁に泥が付着するのを防ぐために養生シートで覆う作業を施した後、床下からヘドロを搬出しました。床下からヘドロを全て搬出した後、床下を消毒し、剥がした床を元に戻す作業まで完了し、ニーズの完遂ができました。
 

 また、住宅裏の斜面から大量の土砂が流れ込んできた現場では、住宅の周りの重機が入れない場所での土砂出しを行いました。重機が入れない箇所の土砂出しは終えましたが、完遂まではできませんでした。

 お宅の方からは「今回のような被害が出ることは想像していなかった。しかし、遠くから学生さんたちが協力しに来てくれてありがたい」といった言葉を頂きました。

 床上の土砂や床下に入り込んだ土砂・泥・水の掻き出しを行ったお宅では、ニーズの完遂をすることができませんでした。
 お宅の方から「家に早く帰ってこられるように、一日でも早く元の状態に戻したい」と話を伺い、2日間でニーズ完遂を目指していた学生たちは悔しい気持ちでいっぱいでした。

 家屋周辺の土砂出しを行っていた現場では、お宅の方や他のボランティアの方々と活動しました。
土砂の高さが1メートル以上もあり、掻き出すたびに山から染み出す水が溢れてかなり過酷な現場でしたが、なんとか全ての土を掻き出し、ニーズを完遂させることができました。
 作業終了後、そのお宅の方から涙ぐみながら感謝のお言葉を頂きました。

 作業中には白木地区の石井博喜区長さんからお茶を、地元の方から赤しそのゼリーを差し入れとしていただきました。

 2日目の全ての作業終了後に、白木地区の石井博喜区長より「皆さんの活動から元気を頂きました。ありがとう」と涙ながらにお言葉を頂きました。  

 この2日間を通し、学生たちは少しでも白木地区の皆さんに元気を置いて帰りたいと全力で作業に取り組みました。ニーズ完遂に及ばず、悔しい思いをした現場もありましたが、それぞれに今後、できることを考え、取り組んでいきます。  

 尚、この活動は公益財団法人車両競技公益資金記念財団より助成を受けて実施しました。(立命館大学4年 馬渕 美保、京都外国語大学3年 藤原 次郎)