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第8回こなん水フォーラムに参加しました

 3月4日、滋賀県草津市草津市立まちづくりセンターにて「第8回こなん水フォーラム」が開催され、滋賀県内外から行政・NPO・学術機関の関係者・学生約60名が集まり、IVUSAの学生も3名参加し、オオバナミズキンバイの除去活動の活動やそれに伴う啓発活動についてブースで展示しました。

 今回のフォーラムは湖南流域保全協議会の主催のもと開催され、“人と人、人と自然・生き物とのつながり”がテーマのもと、講演や交流会を通じて考えを深めてきました。

 まずウェルカムコンサートがあり、よし笛の演奏や朗読で私たちを迎え入れてくださいました。

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 次に、滋賀県琵琶湖環境部自然環境保全課主幹の中井克樹さんより「生きもののにぎわいとつながり:生物多様性の考え方」の講演が行われました。
 中井さんは、「自然の大切さを意識するようになったのは人為の行き過ぎに対する危機感から」だと仰っていて、危機感を多くの人に持ってもらうために、もっと啓発活動が必要だと感じさせられました。人と自然の共生について考えることのできた貴重な時間でした。

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 続いて、壇上での発表が行われました。今回、発表された3団体はいずれも、生物多様性アクション大賞を受賞されている団体でどれも知らなかったことが学べた良い機会になりました。

 初めに、アイキッズの発表でした。アイキッズは小中学生を対象にしており、生物多様性アクション大賞のつたえよう部門で大賞を受賞されています。「魚をおいしく食べる昔の人の知恵はあるのに、魚を食べる人が減ってきている。食べておいしさを知り、伝えていきたい」と仰っていて自分たちにもできることがあるのではないのかと考えさせられた時間でした。

 次に、渋川いきものがたり作成委員会の発表でした。この団体は、子どもたちが生きものの生息調査を行って、思いを絵図にまとめたり、日本独自の伝統文化である紙芝居を作成したりしています。人とのつながりを大切にするため地域の方と一緒に活動するということを意識していて素晴らしいと感じました。

 最後に、湖南企業いきもの応援団の発表がありました。この団体は中小企業で連携をして生物多様性を進めていくということを目標にしています。「ないもの探しではなく、あるもの探し」という考え方をしていて関心が湧きました。

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 その後、展示ブースめぐりと意見交換があり、私たちのブースにも多くの方が見に来てくださりました。
 私たちは草津市でのオオバナミズキンバイの除去活動や広報活動の紹介、3月19日に行われる「琵琶湖博物館でのワークショップ」の宣伝をさせていただきました。
 烏丸半島の写真を見て「こんなきれいな花なのに問題になっているなんて」と仰っていました。また、県外の方からも見に来てくださり、滋賀県だけでなく他府県にもオオバナミズキンバイの関心を深めることができました。

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 最後に、琵琶湖の漁師料理を囲んで交流会を行いました。料理には「フナ寿司」や「ブラックバスの唐揚げ」などの普段味わえないお食事をさせていただくことができました。地域の方とこのように寄り添ってお話しする機会はあまりないため、地域を巻き込むという面においても非常に大切な場を設けていただけたと感じています。

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 最後になりましたが、このフォーラムに参加させてくださった湖南流域環境保全協議会、参加されたすべての団体の方々にお礼を申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。(関西大学 1年 尾﨑 昂希)

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※この活動は平和堂財団環境保全活動助成事業「夏原グラント」の助成を受けて実施しています。