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>ID/パスワードを忘れた方はこちらから2月25日、福岡県八女市星野村で活動を実施し、学生28名が参加しました。
かつて星野村の棚田は棚田百選に選ばれるほど美しい棚田でした。しかし2012年7月の九州北部豪雨により棚田は甚大な被害を受けました。私たちIVUSAは「棚田を復活させ未来の魅力ある星野村をつくりあげる」という目標を掲げ今回四度目となるこの活動をスタートさせました。
2月25日早朝に出発し、星野村に到着しました。到着後は結団式として、班ミーティングにより個人の目標、班の目標を再確認したのちに、NPO法人がんばりよるよ星野村の山口聖一さんより星野村に対する熱い思いを話していただきました。
さらに今回の星野村活性活動のリーダーを務めている長崎県立大学3年三嶋隼人が今回の活動に対する意気込みを述べました。
結団式後、棚田に移動し活動が開始されました。活動を始めるときの棚田の状態は田んぼ一面に藁が広がっていたのでそれらをかき集め燃やす作業から始まりました。見た目以上に重労働なこの作業により多くの学生の表情から疲労がうかがえましたが、学生らしい若さで一人ひとり生き生きと活動していました。
午後からの活動では班にそれぞれ役割が与えられ、分かれて作業が始まりました。
ある班は耕運機を使い、田を耕す作業をしました。初めて耕運機を扱う学生も少なくなく、最初は星野村の方にアドバイスをもらいながら、耕運機に体を揺さぶられるという姿がよく見られましたが、活動後半ではしっかり扱い方を会得し一生懸命田を耕すことができました。
このような普段経験しないような体験をすることができ、多くの学生の田作業に対する関心が高まりました。
二日目以降の活動では主に畑を桑で耕す作業、そして耕し終えた畑から水路を作り、水を流していく作業でした。本来耕運機で耕すらしいのですが、数に限りがあるため鍬で作業することになりました。この作業はなかなか腕力を使う作業であるため多くの学生が汗を流しながら活動していました。
また、この日は久留米大学のボランティアサークルの3人と、八女農業高校の学生の方々も参加しての共同作業となりました。高校生は底知れない元気と体力を持っているため終始笑顔で明るく活動していました。それに感化されるように私たち大学生も積極的に声を出し合い活動している様子で充実した活動となりました。
二日目の夜は星野村の方々との交流会が行われ、約20人の方々が参加されました。多くの方が星野村出身の方で、お話を聞いているとみなさんほんとに星野村の事を愛されていて、ほんとに棚田を復活させたいという思いを持ってらっしゃるという事がしみじみ伝わってきました。
しかしそのような気持ちはあってもなかなか仕事との両立や年齢の事もあって思い通りにいかず悔しい思いもしていると涙ぐみながら話している方もいらっしゃり、それを聞いて少しでも星野村に私たちが貢献したいという気持ちがさらに高まりました。
この三日間の活動の成果報告として棚田の新規開拓が7段。そのうち2段が水を張るところまで作業をすることができました。この三日間の成果としては良い結果ではありますが、棚田の復活としてはまだまだ序盤に過ぎません。
私たちの最終的な目標はIVUSAの力で棚田全てを復活させることではなく、私たち若者の力で星野村に若さと元気を残し、星野村の方々で棚田を再び以前の棚田百選に選ばれるような美しい姿に戻すことです。
まだまだ道のりは長いですが、星野の方々と協力しながら明るく未来ある魅力的な星野村をつくっていきたいです。