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>ID/パスワードを忘れた方はこちらから2月4日に滋賀県大津市の滋賀県危機管理センターにて「第10回淡海の川づくりフォーラム」が開催され、滋賀県内外から約200人が集まりました。IVUSAも会員6人が参加し、琵琶湖オオバナミズキンバイ除去活動についての発表と展示を行いました。
淡海の川づくりフォーラムでは、“川や水辺と共生する暮らし”、“川や水辺と私たちのいい関係”について、川や水辺にまつわる活動をされている方々と共に、発表や展示を通して、それぞれの交流の中で議論を深め、探るものです。今回は13団体が参加し、各団体の環境に対する取り組みを発表しました。
IVUSAは、昨年に引き続き3度目の参加となります。
はじめに、淡海の川づくりフォーラム実行委員長の北井香委員長はじめ実行委員の方々から挨拶と、今回のフォーラムの趣旨についての説明がなされました。
次に各団体3分間の発表の時間がありました。IVUSAは、動画でオオバナミズキンバイの除去活動の様子を紹介し、重労働な活動が若者たち同士で励ましあいながら活動が行われていることなどを紹介しました。
その中で、オオバナミズキンバイは、異常な繁殖力をもっており、その繁殖力が琵琶湖の水質や生態系に悪影響を与えているということを伝え、加えて今年度から新たに「ジェットポンプ」や「パッカー車」の試験な導入が滋賀県の企業の方々の協力を得ながら実現されたことなども発表しました。
他団体の発表では、様々な発想や工夫を凝らしたプレゼンが行われ、渋川小学校の小学生たちは大きな紙に農家の人や生産者の顔写真を頭の上に掲げながら、郷土料理についての発表を行っていた様子は、今までに見たことがない発表の仕方で、特に印象に残りました。
その後、3つのグループに分かれ、パネルの前で代表者がプレゼンを行いそれに対する質疑応答が行われました。
ここでは、オオバナミズキンバイの脅威、さらには日本水大賞「未来開拓賞」を受賞したことなども紹介しました。審査員の方々には、「オオバナミズキンバイの除去活動は本当に大変なことだし、そんな活動を行っている皆さんに感謝している」と言っていただきました。私たちの地道な活動が少しずつ市民の方々に浸透しているのだなと感じました。
全体討論では、オオバナミズキンバイ除去活動がオオバナミズキンバイと同じ特定外来生物ナガエツルノゲイトウを除去する「千葉県印旛沼クリーン大作戦」に広がったことや、世界湖沼会議で地域と一体になって除去活動していることが評価されたこと、河川のオオバナミズキンバイが流れに乗って拡散しないようにするための対策として「河川のオオバナミズキンバイの早期発見・早期除去」の重要なことをアピールしました。
質疑応答では、活動資金に関する質問がなされたほか、重労働の除去作業で掛け声を行うことによって雰囲気よく活動がなされている点について評価をいただきました。
また、三日月大造滋賀県知事より「実際に活動に参加してみて、この掛け声はどんな苦しい作業や暑い状況でも乗り越えられる力をいただいている」とコメントをいただき、我々自身も掛け声の重要性について再認識させられるものとなりました。
そして、学生の若さや力強さについて評価していただき、実行委員長より「若い力の勝利で賞」をいただきました。
今回、フォーラムに参加して、様々な観点から琵琶湖やその周りの河川についての問題を解決するために活動している団体の方々とお話をすることができ私たち自身様々な新しい河川の問題について知ることができました。
また、今回の参加団体の中には資金をクラウドファンディングで募集している団体がありました。このことを知り、今後の活動運営の資金を集める方法の一つとして参考になるのではないかと思いました。このような新しい視点が我々にとっての刺激になったような気がします。
今回のフォーラムで学んだことや、刺激を受けたことなどを今後の「オオバナミズキンバイ除去活動」に活かして行きたいと思います。
最後に、主催の滋賀県並びに淡海の川づくりフォーラム実行委員会、選考員の皆様、有意義な時間を作ってくださり、誠にありがとうございました。(龍谷大学1年 朝日奈 豊)
※この活動は、平和堂財団環境保全活動助成事業の「夏原グラント」の助成を受けて実施しています。