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宮城県山元町11月青巣祭り支援活動

 11月5日と6日、学生13名で宮城県山元町11月青巣祭り支援活動を行いました。

 IVUSAでは、東日本大震災発災直後より、東北で復旧・復興支援活動を行ってきました。継続的に活動に訪れている宮城県亘理郡山元町は、津波により甚大な被害を受け、2012年4月より条例で第一種危険指定区域に指定され、復旧支援が遅れていた地域です。

 11月5日と6日の早朝は、松の防潮林・防風林を作る作業をしました。山元町には被災前、沿岸に広大な松林が広がっていました。しかし津波により、林のほとんどが流されてしまったのです。IVUSAは今年の夏から、林の再生に協力させていただいています。今回は、200株以上の松の苗の盛り土に、雑草などを防ぐためのカバーをつけました。学生らしい若さと元気さで、地域の方たちと共に笑い、会話を交わしながら、楽しんで作業しました。

 一緒に作業をした地域の方には、「IVUSAがいると作業が進む。ここまでできるとは思わなかった」と、喜んでいただきました。また、5日の作業の様子を聞いて、「山元町の住民である自分たちがやるべきことを、IVUSAにやってもらってばかりではいけない」とおっしゃり、6日の早朝の作業から参加なさった方もおられました。

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 6日には、山元町にある青巣稲荷神社で行われる、秋の例祭に参加しました。青巣稲荷神社は、IVUSAが山元町での活動で協力している、おてら災害ボランティアセンター(通称:テラセン)のセンター長である、藤本和敏さんが宮司を務める神社です。青巣稲荷神社も鳥居や社殿や神輿などを津波で流失しましたが、一昨年例祭が再開され、昨年からは神輿巡行も再開され、さらに今年は、約220年前に始まった伝統の神楽も6年ぶりに奉納されました。
 IVUSAは昨年、神輿巡行等のお手伝いをさせていただきました。今年は、設営と神輿巡行、露天出店等をさせていただきました。

 当日、会場である青巣稲荷神社は、舞台で披露されている踊りの音楽や太鼓の音、露店を楽しむ人々の声、美味しそうな食べ物の香りに溢れ、地域の方が集まり、活気づきました。しかし、参加されている方から、昨年より参加者が少ないように感じるという声も聞きました。

 神輿の巡行では、熊本県苓北町の富岡神社の宮司さんから昨年寄贈していただいた、約300kgもある立派なお神輿を、地域の方と共に担ぎました。学生の体力と、楽しみ、巻き込む力を活かして、力強い神輿巡行が行われました。

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 例祭終了後、宴会が行われ、地域の方とお話しました。その際、「ぜひプライベートで楽しみにも来てほしい。来てくれて助かったが、いつかボランティアに頼らずお祭りができるようにしたい」と、お聞きしました。今回IVUSAは、東北出身・在住の大学生に声をかけ、数名と共に活動を行いましたが、これからもっと地域の若者を巻き込んでいこうと、ボランティア活動のゴールを再認識しました。

 改めて、今回の活動を支えてくださった方、ボランティアを受け入れてくださった多くの方に、この場で感謝申し上げます。これからも、ボランティアをさせていただけることへの感謝を厚く感じ、活動と共に、つないでいきます。(同志社大学3年 豊福 冴子)

【プロジェクトマネージャーより】
 今回の活動は、去年に引き続き2年目の活動となりました。そこで私は、去年と同じ携わり方だけでは地域の活性化に対する取り組みとして弱いと考え、今年は「現地の若者を巻き込む」事に重きを置いて活動しました。

 活動内容としましては、防潮林・防風林となる松林作りと、青巣稲荷神社のお祭りの運営の補助です。
 松林に関しては求められていた以上の個数である200株以上もの範囲を行えました。

 お祭りの運営では、神聖な神事に今年も参加させていただきました。露店を任せられたのですが、そこの射的も小さな子が多く集まり大盛況でした。いつかはこのお祭りも地域の方々のみで運営して行かなければならないと考えています。本当に地域活性化を考え、現地の方の想いを思っての考えです。

 今回の活動は山元町の方々と地域(東北)の若者を繋げる第一歩となったと思います。これを機にもっと多くの方々を巻き込んでいきたいと思います。
 まだまだ課題は多いですが、山元町の方のために力強く前に進んでいきたいと思える活動となりました。(立命館大学3年 吉岡 聖司)