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多摩川の写真集が出版されました

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 1960年代の高度経済成長期から生活排水や工場排水などが直接川に垂れ流され、魚も棲めない「死の川」とよばれた多摩川。魚の死骸が浮き上がり、洗剤の泡が吹雪のように舞う。

 わずか40年ほど前の現実。この社会課題に対して、ニッポン放送と東京青年会議所が企業と行政、市民が協力しあう環境運動を提唱、公共活動ラブリバーキャンペーンを実施。市民と企業と行政が互いに協力しあう三位一体のラブリバー運動が始まりました。

 このラブリバーキャンペーンは1年で終りましたが運動の流れは絶える事無く継続され、1975年春、「ラブリバー多摩川を愛する会」が誕生し、40年間、世田谷区の二子玉川地区を中心に、多摩川の河原での楽しい行事と清掃活動をセットにした活動を続けてきました。

 IVUSAもこの活動に1992年から協力し、ラブラバーお掃除大会&多摩川清掃大作戦と銘打ち2013年まで地域住民の皆様と一緒にゴミ拾いを中心にしたラブリバー運動を続けてまいりました。

 この40年間の活動もあり、多摩川は見違えるように美しく、アユが遡上し水辺遊びができるほど、地域の皆様に愛される自然が戻ってきました。
 このたび、ラブリバー多摩川を愛する会の活動の一区切りの記念に、ラブリバー運動が始まった当時の多摩川を記録した写真集「江成常夫・多摩川1970-74」が平凡社から出版されました。
 日本を代表する写真家、江成常夫氏は環境汚染が最も深刻だった1970年代初めの多摩川の源流から河口までを5年にわたって撮影されました。

 当時の氏が撮られた多摩川と現在の風景を比較していただければ、改めて環境保護の大切さを感じていただけることと思います。
 このたび、ラブリバー多摩川を愛する会のご厚意でこの素晴らしい写真集をいただきました。活動に協力いただいた流域の小中学校はじめ、関係者の皆様に寄贈するべく準備しております。

 写真集の発刊を記念して、
 銀座ニコンサロン特別展
 江成常夫写真展(8月31日~9月13日)
 多摩川 Tama River 1970-1974
 http://www.nikon-image.com/activity/salon/

 も開催されます。