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>ID/パスワードを忘れた方はこちらから6月12日、京都市右京区の清滝川の周辺の清掃活動を実施し、京都衣笠クラブの学生29名が参加しました。
この地域は、天然記念物のゲンジボタル、オオサンショウウオが生息する自然豊かな渓流が続き、市の指定する「美化推進強化区域」にも指定されています。しかし清滝川の上流に位置する高雄周辺地域には年間約262万人の観光客が訪れるため、観光ゴミ問題は深刻なものとなっています。環境や景観を損なう不法投棄などの環境犯罪を減らし、京都の美しい自然を学生の手で守るべく今回、活動しました。
清滝に着くと金鈴橋で、「高雄隊」と「金鈴峡隊①」「金鈴峡隊②」に分かれて清掃活動を開始しました。「高雄隊」は清滝川に沿って上流を目指しながら清掃し、「金鈴峡隊」は清滝川を下りながら清掃しました。このシーズンは日帰りでバーベキューを楽しむ観光客が多く訪れるため、炭や網などのバーベキューゴミが多く見られました。
清滝川は天候により水位が大きく変化するため、川沿いの土手にも上流から流されてきたゴミが埋まっています。険しい足場での作業となりましたが、隊員たちは少しでも多くのゴミを回収するため土を掘り起こしゴミを取り出しました。
清滝川沿いのゴミの中には、やかんやスプーンなど家庭ごみの他に、鉄筋や一輪車のタイヤなどの粗大ごみがあり、隊員たちは重いゴミを運ぶことにてこずりながらもそれぞれの集積ポイントを目指しました。
途中、すれ違った観光客の方からは「ありがとう」「お疲れ様」と、ねぎらいのお言葉を頂き、隊員たちの表情にやる気がみなぎりました。
清掃活動後、集積したゴミを京都土木事務所の職員の方が回収に来てくださりました。職員の方からは、「ありがとう、次もよろしくお願いします」と感謝のお言葉を頂き、隊員たちは達成感に満ちた表情を浮かべていました。
今回でこの活動は3回目となりますが、活動を重ねるたびゴミの量は減少しています。しかし私たちがこの活動で目指すことは不法投棄されるごみをなくし、京都の自然を守ることです。今後はゴミを拾う活動だけでなく、ゴミを捨てさせないようにする努力もしていきます。(立命館大学2年 藤田 竜伍)