会員の方はこちらから
>ID/パスワードを忘れた方はこちらから11月11日に滋賀県高島市新旭町においてオオバナミズキンバイ除去活動が行われました。この活動には滋賀県、高島市、琵琶湖環境科学研究センター、近江ウェットランド研究会、新旭水鳥観察センター、株式会社パスコ、IVUSA学生3名が参加し計14人での活動となりました。活動の結果、約200㎡、10kg網袋70袋分の外来水草を除去しました。
オオバナミズキンバイは、2009年に滋賀県守山市の赤野井湾で初めて確認された外来水生植物で、琵琶湖南湖を中心に生育面積が5 年間で約1,105倍、15万7,000平方メートルにも拡大する非常に強い繁殖力を持っています。この大繁殖により、水質の悪化や琵琶湖特有の生態系への悪影響、漁業への影響が出ていると言われています。
また近年には北湖である高島市、米原市、東近江市、彦根市などでも確認されており、早急に除去する必要があります。今回の活動は、北湖である高島市でも確認されたことを受け、高島市との連携の構築、早期除去を目的に行われました。
午前は高島市で代表的に繁殖しているナガエツルノゲイトウおよびオオバナミズキンバイの生育状況の視察を行いました。滋賀県自然環境保全課の中井克樹様、近江ウェットランド研究会の栗林実様より特定外来生物法に関すること、外来水草の特徴や対策などについてもお話をいただきました。その後、ナガエツルノゲイトウの初期群落を除去しました。
午後は新旭町の流入水路に生育しているオオバナミズキンバイ、ナガエツルノゲイトウの群落を除去しました。
琵琶湖の水位が低く泥沼化していたため作業は難航しましたが、琵琶湖への拡散の高い群落から優先的に丁寧な除去を行いました。オオバナミズキンバイは少しでも茎を残してしまうと再生してしまうため、泥の中に埋もれている茎なども丁寧に除去する必要がありました。
IVUSAは作業途中で切り上げとなりましたが、予定していた群落を完全除去する事ができました。しかし、まだ北湖のオオバナミズキンバイがすべて除去できたわけではありません。南湖の惨状を繰り返さないように、北湖においても早期発見、早期防除に向けて学生ができる最善の活動を実施していきたいと思います。
今回お世話になった方々に御礼申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。
※この活動は平和堂財団環境保全活動助成事業「夏原グラント」の助成を受けて実施しています。