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三重県熊野市「響鼓in熊野2015」活性化活動

 8月1日から8月3日にかけて、三重県熊野市で「響鼓in熊野2015」というお祭りが行われ、学生6名でお手伝いに参加しました。

 「響鼓in熊野」は毎年8月の第一日曜日に行われ、熊野を代表する夏の行事の一つとなっており、熊野の中心市街地活性化を図る目的で始まったイベントです。
記念通り商店街に野外に設けたステージで、地元から全国まで多くの太鼓団体が出演し、演奏を通して各地域と市民の方々の交流、また太鼓団体との親交の場となっています。今年は20年目という節目の年でした。
 熊野市の人口の高齢化・過疎化により、運営に負担がかかっていることや、予算の現象、情報発信の限度といった課題を抱えており、2014年より運営のお手伝いをさせていただいています。

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 IVUSAのOBを通じてこのお祭りに協力させていただいており、今回でIVUSAとしては2度目の参加となりました。小規模の隊だからこそ、熊野の地域の方との関わりをより密なものにしていきたいという思いと、毎年ボランティアとして参加させていただいている熊野大花火大会ではない熊野でのイベントに参加し、いつもとは違った熊野の魅力を知りたいという思いで、このお祭りに参加させていただきました。
 また、この響鼓in熊野には愛知県日本福祉大学のボランティア団体である白夜の皆さんと一緒に活動を共にするため、他団体との交流も大切にしながら活動に取り組みました。

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 活動一日目は、二日目に行われるお祭りの事前準備と、夕方から行われる奈良県明日香村のプロ太鼓団体「YAMATO」をお招きした20周年特別記念公演の準備を行いました。夜はお祭りの前夜祭が行われ、響鼓in熊野の実行委員の方々をはじめ、熊野の市役所の方や、議員の方、太鼓団体の皆さんとともに夕食を取りました。前夜祭の後半で寄席太鼓が行われるのが毎年恒例で、出演団体の皆さんが一人ひとり楽しそうに太鼓を打つ姿が印象的でした。
 また、宿泊所において、響鼓での熊野を見ていいなと思った点や、ここを改善すればもっと良いのではという点をOBの方と話し合うこともできました。ただ参加をするだけではなく、自分たちが感じたことを共有することが出来てよかったと感じました。

 活動二日目は、お祭りの準備と運営のお手伝いを行いました。準備では、お客さんが座るためのみかん箱を並べたり、テントを張ったりしました。運営のお手伝いでは、音響・照明・太鼓の運搬・駐車場整備・本部でのお客様への案内などの作業をしました。
 響鼓in熊野2015は、実行委員長である黒瀧さんの挨拶とともに開会しました。演奏に掛け声をかけるお客さんや、家族づれで屋台のご飯を食べながら演奏を聴くお客さんなど、たくさんのお客さんでいっぱいになりました。
 演奏のフィナーレでは、全太鼓団体から演奏者が集まり、一つの曲を演奏します。お客さんたちも一緒に盛り上がり、最後はジェット風船を全員で飛ばしてお祭りが終わります。終わった後、お客さん達はすぐに帰るのではなく、自分たちの周りのごみをきれいに取ってから、帰られました。その姿を見て、熊野の地域のみなさんが響鼓in熊野のお祭りや地域を大切にされていることが伝わってきました。
 お客さんが帰られた後は、全体の撤収の作業を行いました。地域の方の撤収の段取りの良さと速さで、あっという間に普段の熊野の街並みに戻りました。その後は、実行委員の皆さんと打ち上げが行われました。屋台のご飯や実行委員の方の奥さんが作ってくださったおでんを食べながら、お祭りのことや熊野のことについてお話をさせていただきました。

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 活動三日目は、二日目に出来なかったお祭りの片づけを終わらせた後、地域の方と交流をしながらお昼ご飯を頂きました。その後、地域の方と別れ、無事帰宅しました。

 今回の活動を通して、去年よりも多くの熊野の地域の方と出会い、お話をすることが出来たと同時に、参加した学生から「熊野がさらに好きになった!」という声を聴くことが出来ました。少人数の隊だからこそできることが達成できたのではないかと感じます。また来年も、この響鼓in熊野に参加をすることが楽しみです。(立命館大学3年 奥野 智帆)