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>ID/パスワードを忘れた方はこちらから2月27日から3月1日までの3日間にかけて、三重県熊野市小船地区梅祭り活性化活動が行われ、IVUSAの学生22名が参加しました。
小船地区は、熊野市の中山間地域にある小さな集落であり、現在の人口は17名、その大半が70歳以上という限界集落です。
この集落で毎年春先に開催されている梅祭りは、今年で第29回目を迎える一大イベントですが、2011年の台風12号による被害で苦しい状況になっても途絶えることのなかった、小船地区の大切な復興のシンボルでもあります。
IVUSAが小船地区と関わり始めたのもこの台風12号発生時の救援活動がきっかけで、春には梅祭りの運営、初夏には梅の収穫のお手伝いと、3年に渡って定期的にお付き合いをしてきました。
今回の活動では、これまでの梅祭りの運営補助だけでなく、IVUSAの学生が考えた企画や、住民の方々との交流会などを催し、梅祭りに新しい風を吹かせるべく活動を行いました。
活動1日目は、2日目に開催される梅祭りのための事前準備として、テントやステージの設営を、住民の方々とともに行いました。
活動2日目である梅祭りの当日は、幸運にも快晴に恵まれ、春の訪れを感じさせる穏やかな陽気の中でのお祭りとなりました。
IVUSAの学生は、交通整理や物品販売などを行いながら、来場客の方々に元気に挨拶をしていました。
また、今回IVUSAの学生が企画したモザイクアートの取り組みも行われました。この企画は、今後の梅祭りに役立てるため、来場者の方々に梅祭りの感想やどんな催し物があればおもしろいかをボードに書いて、それを持った写真を撮影させていただき、撮った写真全てを合わせて一つの作品にするというものです。
来場者に「ご苦労さま」といったあたたかい応援のお言葉などをいただきながら、楽しく企画に取り組んでいました。
夕方からは小船地区の住民の方々との懇親会をしました。和やかな雰囲気の中、住民の方々とたくさんのお話をしたり、IVUSAの学生が考えたゲームをしたりしました。懇親会の最後には、次回の梅祭りに向けてのアイデアを出したりして盛り上がり、IVUSAの学生と住民の方々の笑い声や元気な声が飛び交いました。
活動最終日である3日目はあいにくの雨で、予定していた松本峠でのビオトープ整備が中止となってしまいました。そのため、空いた時間を利用して、IVUSAの学生同士で、今後の梅祭りや地域活性化とは何かについて話し合うグループワークを行いました。
この3日間の活動で、IVUSAの学生も考えること、感じることが多かったようで、話し合いの中で、どの学生からも真剣な表情がうかがえました。
IVUSAの学生の中からは、「交流会にて、小船地区のお母さん方からは、『交流会ではおしゃべりなお父さんたちだが、家ではとても静かで言葉数も少ない』という言葉を聞いたのが、衝撃であり、印象的だった」という意見が出ました。
今回の活動では、梅祭りや小船地区の方々のことを考えるだけでなく、地域活性化とは何かを深く考える活動であったと思います。
また、活動の中で、わたしたちIVUSAの学生の元気や若さの持つ力にも、あらためて気づきました。
今後は小船地区の方々の思いに寄り添っていきながら、IVUSAの学生にできることをしっかりと考え、活動に取り組んでいきたいと思います。(同志社大学2年 稲 智晴)
【プロジェクトリーダーより】
まずこの度の活動を実施するにあたって、調整の段階からお世話になった小船地区の新宅次郎小船地区区長様、準備のご指導や懇親会に参加していただいた小船地区の方々をはじめ、一般社団法人熊野レストレーションの皆さまに深く感謝を申し上げます。
さて今回で29回目を迎える小船梅祭りは天候にも恵まれ、無事成功に終わりました。IVUSAとしましては前日の準備から入らせていただきましたが、2011年台風12号の災害支援より関わらせていただいている小船地区の誇る梅祭りの成功に関わることができたこと大変嬉しく感じます。
来年梅祭りが30周年と節目を迎えます。そのため30回目がよりよいものとなるように、今回の反省を次に活かし、学生にできることや関わり方を小船の方々と共に考えていきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。(立命館大学4年 深谷 啓介)