会員の方はこちらから
>ID/パスワードを忘れた方はこちらから3月1日、滋賀県守山市の生涯学習・教育支援センター(エルセンター)にて、こなん水環境フォーラム&川づくりフォーラムに参加させていただきました。
今回は、こなん水環境フォーラムと川づくりフォーラムの2つのフォーラムが同時開催されました。こなん水環境フォーラムは、湖南流域環境保全協議会が主催し今回で第6回目の開催となります。湖南地域で行われている環境問題への取組みを1人でも多くの人に知ってもらい、環境問題に取り組む輪が広がることを目的としています。川づくりフォーラムは、認定NPO法人びわこ豊穣の郷が主催し、今回で12回目の開催です。去年も参加させていただきました。
第11回川づくりフォーラム参加時の活動レポート はコチラ。
今年のテーマは“生き物と暮らしと未来の子供たち”でした。30団体以上のNPO法人、企業、学生が参加し各団体の環境に対する取り組みを発表しました。
はじめに湖南流域環境保全協議会会長の松沢松治様と認定NPO法人びわこ豊穣の郷理事長の長尾是史様から開会の挨拶があり、今回のフォーラムの趣旨についてお話しがありました。その後、宮本和宏守山市長からも挨拶があり、赤野井湾の環境問題と共にIVUSAのオオバナミズキンバイへの取組みについても触れていただきました。
次に、びわこ成蹊スポーツ大学学長の嘉田由紀子さんの基調講演が行われました。ご自身の学者としての40年間と滋賀県知事としての8年間の経験をふまえ、昨今、人と水との関係が“近い水”から“遠い水”になってきたことを問題として取り上げてお話しされました。また、知事時代に行ってきた“近い水”を取り戻すための、水と人との関係再生への挑戦や、それを踏まえたこれからの琵琶湖と人との関わり方について、提示をしてくださいました。
続いて檀上での活動発表が行われました。小学生、自治会、企業のそれぞれの立場から、水を取り巻く環境との関わり方について、発表がありました。
はじめに、吉身小学校のビオトープの取組みについて発表が行われました。小学生がビオトープの管理の仕方や、そこに暮らす生き物の生態について、元気に話してくれました。次に、勝部自治会長からの活動発表がありました。現在のように自治会全体で水を管理することになった歴史的経緯や地理的要因、世代ごとの利水や防災への取り組みについて発表されました。最後に滋賀銀行からは、企業としての滋賀の環境問題に対する社会的責任と、今までの取組みについて話されました。
その後、展示ブース巡りと意見交換が行われました。私たちの発表では「協働」をテーマに、オオバナミズキンバイ除去活動の事前準備から最終処理まで、順を追いながら各団体との協働について取り上げました。ブースには他団体のNPO法人の方や市議会議員の方など多くの方に来ていただき、普段の活動の様子や課題、今後の展開について意見交換をさせていただきました。
展示ブース巡りでは、「夏に烏丸半島でのオオバナミズキンバイの活動をたまたま見たが、若者の力と組織力が素晴らしいと思った。この問題についてもっと発信していくと同時にこのような取組みをしていることをもっとアピールしていくべきだ」というお言葉をいただきました。
最後に琵琶湖の郷土料理を囲んでの交流会が行われました。琵琶湖でしかとれない魚を使った「鮒ずし」「酢漬けホンモロコ」「セタシジミの味噌汁」などの郷土料理が漁師さんにより振る舞われ、なかなか味わえない貴重な経験となりました。
最後になりましたが、このフォーラムに参加させてくださった湖南流域環境保全協議会および認定NPO法人びわこ豊穣の郷さん、参加されたすべての団体の方々に感謝の言葉を述べさせていただきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。(立命館大学 2年 中島 千空)