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>ID/パスワードを忘れた方はこちらから12月14日、滋賀県大津市のピアザ淡海で開催された大津市主催の「環境情報合同交流会~おおつ環境フェスティバル~」にて琵琶湖の特定外来生物オオバナミズキンバイについての発表、展示させていただきました。
おおつ環境フェスティバルは日頃から環境保全に取り組んでいるNPO団体・企業・大学などが一堂に介し、「こんな環境活動をしています」をテーマに、パネルや環境グッズの展示、活動発表トークなどを通して、各自の環境保全活動をPRし、また企業や団体、市民などが気軽に交流できる場です。
この日は同時開催で「三方よりエコフェスタ~食べてよし!買ってよし!遊んでよし!」が同時開催され大会議室、各教室にて親子で楽しくエコを学べるイベントもあり、たくさんの人で賑わっていました。
IVUSAからの発表では、特定外来生物オオバナミズキンバイの繁殖力の強さ、千切れた茎からも成長する生体としての特徴、そして水質や生態系に悪影響があり漁協関係者も悩まされていること。これまでのIVUSAの定期的な除去活動の取り組み、夏の琵琶湖オオバナミズキンバイ除去大作戦についての報告をさせていただきました。
また私たちが定期的に活動している大津市膳所城跡公園や滋賀県庁による機械駆除の例などを比較しながら、定期的に除去作業を行い初期の段階で管理できる状態にしておくこと。大繁殖を許した場合、対策に係る経費が増大していくだけでなく、乾燥させるための仮置き場の確保、焼却処理の負担が増えていくので、初期対策が重要であり、行政、環境団体、漁協、企業、地域住民などが一体となって取り組んでいく必要があることを訴えさせていただきました。
滋賀大学の川嶋宗継名誉教授から「日頃から自然と接していると小さな異常が起こるとすぐ気づくが、子どもたちも含めて自然から離れると問題が大きくなってからしか認識できず、対策が難しくなっていく。琵琶湖にお世話になっている私たち皆で日頃から琵琶湖を見ていき、各自ができることから少しずつ始めることが、琵琶湖全体の環境問題に対しての初期対策につながっていく」とのコメントをいただきました。
IVUSAとしてもオオバナミズキンバイ除去作業だけでなく、幅広い世代が日頃から身近な自然に触れ合うにはどうしたらいいか?など大きな視点で環境問題に取り組んでいくことも大切であると思いました。
展示ブースにも多くの方に足を止めていただき、「ニュースで見ました」「膳所城跡公園の黄色い花ですよね」「私たちの会議に来て話題提供してほしい、もっと詳しく教えて欲しい」と言ってくださるなど、オオバナミズキンバイについての認知度が広がり、また関心を持ってくださる方も多くなってきた事を実感できました。交流を通じて、様々な環境問題、環境団体や企業の取り組みについても知ることもできました。
また三日月大造滋賀県知事も来てくださり、夏の琵琶湖オオバナミズキンバイ除去大作戦に対しての滋賀県の多大なご協力に御礼を述べさせていただき、三日月知事から今後も一緒に頑張っていきましょうと硬く握手をいただきました。
三日月知事、認定NPO法人びわこ豊穣の郷事務局長・中明子さんとご一緒に
9月末から滋賀県による建設重機を用いたオオバナミズキンバイの機械駆除が始まりました。これからは機械と人力による除去作業の棲み分け等を関係者の方々とさらに協議して連帯しながら根絶に向けて取り組んでいく必要があります。
12月21日に守山市で行われる第4回オオバナミズキンバイ除去大作戦に向けても滋賀県、守山市、認定NPO法人びわこ豊穣の郷、玉津小津漁協組合などと何度も協議を重ねて準備しております。一般参加の方も募集しているので、是非足を運んでいただき、オオバナミズキンバイから琵琶湖を守る活動を一緒にしていきましょう。
この度、このような機会をいただき、大津市、特定非営利法人おおつ環境フォーラムの皆さまに御礼申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。(立命館大学大学院1年 中村 俊哉)