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三重県熊野市松本峠ビオトープ整備活動

 11月29日、30日と三重県熊野市にある、熊野古道伊勢路の松本峠にあるビオトープの整備活動に、学生8名で参加させていただきました。熊野古道は2004年に世界遺産に登録されました。今回は1日目に一般社団法人熊野レストレーションの方々と、2日目には熊野レストレーションの方々に加え、だんだんの会の方々とご一緒に活動させていただきました。

 熊野レストレーションは東紀州地域の活性化を目指す、また災害支援にも力をいれている団体です。また、だんだんの会は熊野古道の保全、整備を主な活動とされている地元のボランティア団体です。近年はだんだんの会の方々のほとんどが高齢ということもあり、活動の機会が少なくなっているようです。

 今回の活動は、2日目が一般の方の募集もかけたメインの活動だったので、1日目はその下準備という形で作業に入りました。
 ビオトープは3年ほど前に一度整備されたようなのですが、手入れが及ばず、すっかり荒廃していました。1日目は主に、生物の生態系をつくるために置かれた丸太が長い間雨水や小川から漏れた水に浸かり、腐った状態だったのでそれを撤去したり、また光が差し込むよう、周りの枯れた木々をメインに数本切り落とし、細かく裁断、それを隅のほうに移動させたりしました。

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作業前のビオトープの様子

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腐った丸太を運び出します

 朝10時頃から続いた作業も15時頃に終了し、その日の晩はだんだんの会の方々と熊野レストレーションの方々との懇談会に参加させていただきました。ビオトープを作った際のお話や、熊野周辺地域の近況を伺うことができました。

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懇談会の様子

 2日目は1日目の作業を引き継いだ作業に加え、小川の流れの整備と植樹を行いました。
 世界遺産・熊野古道の魅力をより多くの方へ伝えたいと願う地元の方々との活動は、非常に学ぶことが多くありました。2日目は朝10時頃より作業開始し、16時過ぎには作業終了しました。

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植樹

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作業終了後のビオトープ

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? この2日間で熊野古道の景観は作業前より良くなったと思います。今回の活動で整備されたビオトープが将来的に数多くある熊野の魅力の一つとして加われば素敵だなと思います。そのためにはこの活動を続けていくことが大切です。また言われたことだけでなくIVUSAの強みでもある学生ならではの視点から、地元の方々と共にできることを考えながら、熊野地域の活性化のために今後も活動していきたいと思います。(立命館大学1年 稲森 千明)

【プロジェクトリーダーより】
 世界遺産である熊野古道の松本峠にあるビオトープの整備する活動を一般社団法人熊野レストレーション、だんだんの会の方々と共に行わせていただきました。世界遺産である松本峠で作業するだけでなく、ビオトープを作られた方々のお話を伺いながら、その当時の想いにふれながら作業することができ、とても貴重な体験ができました。
 そして今回作業が進み風景は大きく変わりましたが、今後あの土地がよりよいものとなるように継続的に関わりを持ち、寄り添った活動をすること必要があると感じました。(立命館大学4年 深谷 啓介)