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第11次中国緑化プロジェクト

■活動背景
 長江に次ぐ中国第二の大河黄河。その中心部に黄土高原はあります。古くは森が生い茂り多くの生命を育んできた黄土高原は、人々の営みや文明の発達、度重なる戦禍等によって環境破壊が進み、現在緑化率は10%以下にまで低下しています。さらに毎年降雨により大量の土壌流失を起こし、季節風が朝鮮半島から日本にまで黄砂を運んでいます。中国では、1949年から2000年までの52年間のうち、33年にわたって大型の砂塵嵐被害が報告されており、被災地域は約140に達しています。1993年に西北部の三省にまたがって発生した最悪のケースでは、死者85名、負傷者264名に達し、約12万頭の家畜に被害が出たほか、樹木や建屋被害等もあり、直接経済損失は約73億円とされています。

 この状況に対しIVUSAは、日中緑化交流基金(第1次事業~)・国際交流基金(第4次事業・第6次事業)の助成を受け、中国青年国際人材交流中心を現地カウンターパートに計画を進め、2004年より過去8回、黄土高原の緑化活動に取り組んできました。また、9次事業からは中国東北部の緑化活動にも取り組んでいます。
 今年度の11次隊では、クブチ砂漠の進行を防ぐべくモンゴル自治区ダラト旗にて活動を行います。

■活動目的
 東アジアの安定と平和のため、国境を越えた環境問題に取り組み、日中の青年たちが汗をかき寝食を共にしながら真の友情を育み朋友となることで、民間による平和外交使節団としての責務を果たします。

■活動内容
 現地該当地域の自然環境や土壌条件を考慮し、適応性と活着率が高く、土砂や砂を固め土壌流出を防ぐ防砂林、草方格の作製。また、中国人青年層との交流事業。

■概要
日時:2015年3月10日~3月18日
場所:中華人民共和国内モンゴル自治区ダラト旗
協力:中国国際青年人材交流中心、日中緑化交流基金(小渕基金)