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2014年度第7回新潟県長岡市栃尾地区ふるさとづくり活動

 9月10日から12日までの3日間、新潟県長岡市栃尾地域にて、「輝く・輝かせる」というコンセプトを掲げ、31人の学生と事務局員1人の計32名で活動しました。

 10日は朝の7時に駅に集合という、早い時間からのスタートでした。正午前に栃尾に到着し、これから3日間寝泊りする古民家の清掃をしました。昼食後は、地元の方々と周辺散策をし、地図作りを行いました。周辺散策では5つのグループに分かれ、神社や地元企業の見学などをさせていただき、栃尾の今まで知らなかった一面をたくさん発見できました。

 夜はUNEハウスでNPO法人UNEさんによる夕食が振る舞われ、現地で作られたお米を使った豆ご飯や栃尾名物のあぶらあげなどをご馳走になりました。
最後に、NPO法人UNEさんの代表である家老洋さんから「今回の散策、地図作成の企画をしてよかった。また一緒にやりましょう」というお言葉をかけていただき、私たちも感謝の言葉を述べてUNEハウスを後にしました。

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 11日は、朝から西谷小学校にお邪魔しました。西谷小学校は全校児童数が8人で、今年度での廃校が決まっています。子どもたちに廃校前の思い出にしてもらいたいと思い、学生と小学生で合同の運動会を企画しました。
 どの競技も学生が約1ヶ月間、何度も練り直してルールを作ってきたもので、小学生のみなさんにも大変好評でした。
 最後の閉会式では、子どもたちからキーホルダーのプレゼントと「ありがとう」という言葉を貰い、思わず涙ぐむ学生の姿がとても印象的でした。

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 午後からは、古民家裏手の畑で野菜の収穫をおこないました。
 また、古民家周辺に覆い茂っていた草も刈り、きれいに整備しました。
 この日の晩は、栃尾同住会の方々と交流会を行いながら夜ご飯をいただきました。同住会のみなさんとお話しをして、より一層の交流を深めたり、IVUSAと栃尾の出会いのきっかけにもなった、新潟県中越沖地震の震災当時の話を伺ったりしました。

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 12日は朝から班ごとに分かれて古民家の掃除をしました。早くに掃除が終わった班は、古民家の隣に住んでいるおばあちゃんの家に招かれ、お茶をご馳走になりました。今回の活動中はあらゆる場面で栃尾の人の温かさを感じましたが、最終日にもこんな嬉しい出来事があるとは予想していませんでした。最後の班ミーティングでは、自分たちがこの3日間で感じたことを話し合い、思いを共有していました。
 「この隊に来てよかった。PT(プロジェクトチーム)に入ってよかった」ということを声にしていた学生が多く、とても充実した3日間だったのだとあらためて感じました。

 午後には栃尾市街地でスタディーツアーを行い、商店街や寺社、酒造などを見て回り、栃尾の新たな魅力を発見しに行きました。最後に秋葉公園で、これまで頑張ってきた仲間をお互いにねぎらい、東京に向けてバスに乗り込みました。(同志社大学2年 白數 ひかり)

【プロジェクトリーダーより】
 「輝く・輝かせる」をコンセプトに掲げた今回の活動。隊員には「交流を楽しんで」と常々言いました。参加する学生が輝くことによって初めて、地元の人を輝かせることができるからです。

 僕たち若者と交流している時の地元の方はとてもキラキラしています。その中で、ふと「明日も仕事頑張ろう」って思ってくれるかもしれない。もしかしたら、「若者が愛してくれる栃尾を残そう」って思ってくれるかもしれない。「交流」は客観的に見たらとても小さいかもしれないけど、“無限の可能性”があります。このように、交流も一つの地域活性化であるということ。これが僕の一番伝えたいことでした。

 今回の活動ではNPO法人UNEさん、西谷小学校、とちお同住会の方々にお世話になりました。今回の活動は僕たちだけでは到底成り立ちませんでした。あらゆる場面で地元の人の温かさを感じました。

 至らない点も多くて隊員にはたくさん迷惑かけました。ただ、最後にみんなが「楽しかった」や「また栃尾に来たい」と言ってくれたこと。それに、新澤先生の「きっと子どもたち、みなさんにとって一生の宝物の一つとなったことと思います」という言葉。新井区長の「若い人が入るようになって生きがいになっている」という言葉。『輝く・輝かせる』を達成できたと胸を張って言えます。

 関わってくださった全ての人に感謝申し上げます。ありがとうございました。(立命館大学2年 小山 敦士)