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新潟県関川村「大したもんじゃ祭り2014」活性化活動

 8月29日から9月1日まで新潟県関川村「大したもん蛇祭り2014」活性化活動が行われました。今年度は185人が初日から関川村での活動に参加するという初めての試みである上に、関川村との地域連携協定を締結してから初めての活動ということで、今まで以上に規模が大きな活動となりました。

 活動1日目は、活動の恒例となっている関川村の平田大六村長とIVUSAによる帰村セレモニーが行われました。活動場所は様々で、お祭り当日に使わせていただく竹を切って運ぶ竹林整備や神社の清掃活動、観音様が置かれている公園での清掃活動などが行われました。
 大蔵神社では10人の学生が神社内の清掃を行いました。普段一般の方が入ることの出来ない場所での清掃ということでより一層念を入れて清掃を行いました。作業終了後に神主さんから関川村に伝わる大蛇伝説の話を伺うことができ、初めて関川村の活動に参加した学生はお祭りへの期待に胸を膨らませているようでした。

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 蛇喰地域での活動では、20人の隊員が、おりのの碑の公園の掃除や大したもん蛇祭りの安全祈願祭のお手伝いを行いました。安全祈願祭が行われた後、ミニ大蛇を子どもたちが担ぐパレードが行われました。夜には、村の方お手製のおいしいご飯を村の方々と交流しながらご馳走になり、そして宿泊させていただき、仲を深め合いました。

 活動2日目は、朝早くから様々な活動場所に学生を割り振り、昨日と同様に村の方のニーズに沿ったボランティア活動を行いました。盆踊り会場の設営や、お祭り当日にIVUSA主体で行う子ども企画の準備、昨年度の活動時に宿として使わせていただいた安角小学校の清掃活動、そして4つの集落に伺い集落の方々と交流を深める活動などが行われました。

 上土沢集落地域では、集落センターに伺いました。集落の学生やお年寄りまで幅広い世代の方々が集まり、一緒に歌ったり、昼食をご馳走になったりしました。普段ではあまり関わることの出来ないような世代間交流ができ、学生たちにとっても素晴らしい経験ができました。

 また湯沢集落地域では、男子は集落周辺の清掃、女子は障子の張り替えをお手伝いしました。活動後は湯本共同浴場に行き、温泉に入浴させていただき、活動の疲れを十分に癒しました。その後、お疲れ様会を開いていただき、炊き込みご飯やなめこ汁を振る舞っていただきました。区長さんをはじめ、多くの方々が集まって下さり、交流を深めることができました。

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 活動3日目、大したもん蛇祭り当日は天候に恵まれ、学生たちもやる気に満ち溢れていました。
 祭り企画の準備段階として、10人の学生が「大したもん蛇祭り」の文字の中にメッセージを書いた垂れ幕を作成しました。学生はもちろん、たくさんの村の方、観光客の方が意気込みや今の気持ちを書いてくれました。
 子ども企画では、15人の学生が子どもたちと一緒に手作りランタンや蛇の形をした飾りを作りました。子どもたちも興味を示しており、楽しそうに遊んでくれました。また、他にも竹で作られたドーム型の休憩所でドリンクを提供しました。

 また、51名の学生が大蛇パレードに担ぎ手として参加し、大蛇と小大蛇を担がせていただきました。垂水の里をスタートし、役場までのコースを「わっしょい わっしょい」と声を掛け合いながらパレードを行いました。参加した学生は「辛かったけどやりがいがあった。担げて良かった」と話していました。

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 役場到着後、大蛇がとぐろをまき、感動に包まれている中で祭り企画として作成した垂れ幕をたらし、役場に集まって下さった村の方、観光客、学生などおよそ1,000人で記念撮影をしました。

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 夜には村民会館のアリーナで、関川村の方々と学生との大交流会が行われました。今年も大勢の関川村の方が来てくださいました。村の方も学生と話せることを喜んでくださり、「また来年も帰ってきてね」とおっしゃってくださいました。学生は活動中に仲良くなった村の方に大交流会への招待状を渡しており、それによって再会できた学生も多く、話が弾み、より一層仲を深めている様子でした。
 祭りを終え、村の方たちと交流したことによって、隊員それぞれに感じる思いがたくさんありました。村の方の温かさを感じ、「来年も帰ろう」という気持ちが強くなりました。

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 活動4日目、宿泊したきらり荘の清掃活動を行いました。4日間宿泊させていただいた感謝を込めて隅々まで清掃を行いました。村民会館で最後の班ミーティングを行った際、平田大六村長も足を運んで下さり、貴重なお話をして下さりました。その後、村役場で見送りのセレモニーをしていただき、「いい子になってまた村に帰ってきてください」とお言葉をいただきました。

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 4日間という短い時間ではありましたが、お祭りに参加し、若者のパワーで村を盛り上げ、そして活動を通してたくさんの村の方々と交流をすることができました。学生にとって素晴らしい経験となりました。また、私たち学生が村に訪れることを、村の方々はとても楽しみにしてくださっていると実感しました。活動自体に意味があるということを強く感じ、参加できたことを誇りに感じました。

 保育園で活動した学生が、通園する子どもの数の少なさに驚いていました。この様に関川村が抱える問題は多く残っています。今後の活動で私たち学生がより一層真剣に、問題と向き合い、解決のお手伝いをしていくことが求められるのではないかと活動を通して強く感じました。(埼玉県立大学2年 青木 朋子)