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静岡県西伊豆町活性化活動

 8月7日から10日にかけて、静岡県西伊豆町においてIVUSA学生76名で西伊豆町活性化活動を行いました。

 IVUSAが西伊豆で活動するようになったきっかけは、昨年7月18日におこったゲリラ豪雨。その際に復旧活動のボランティアに入ったことがIVUSAの西伊豆での活動の始まりです。今年の2月20日~22日には「黄金崎の松・再生プロジェクト」という塩害によって傷んだ松を再生する活動にも参加しました。今回の活動はそれらに続く二次隊の活動となります。

 西伊豆町は少子高齢化、地区間での交流の少なさをはじめとする多くの地域問題があります。今回の活動では10日の最終日に地域の方との意見交換会が行われました。そこで学生が、この活動を通じて学んだことを生かした西伊豆町活性化案を地元の方に提案します。そのため、7日から9日にかけて西伊豆町の問題を知る活動や、西伊豆町の文化や財産を知るフィールドトリップなどが行われました。

 7日に西伊豆町の問題を知る活動として、休耕田の整備や森林保全活動が行われました。除草作業やまき割り、森林の間伐作業の手伝いなど人手の必要な体力作業が主でした。学生が力を合わせて作業に挑んでいました。

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休耕田での作業

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森林保全活動

 8日には浮島、堂ヶ島など西伊豆の観光地を巡るフィールドトリップが行われました。宇久須まちづくり協議会スローライフ部会長の藤原國雄さんと、地質学に詳しく認定NPO法人緑の地球ネットワーク(GEN)の一員で居らっしゃる美谷島克美さんが案内して下さりました。西伊豆の特殊な地質について、実物を前にしながら説明して下さりました。西伊豆の雄大な自然に実際に触れることは、隊員にとって大きな刺激となったようです。

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フィールドトリップの様子

 9日には特に、全員で安良里地区の浦上海岸の干潟整備を行いました。昔のようなあさりの住む干潟を復活させることを目標に、多くの地元住民の方と土嚢を砂浜に固定し、鉄団子を埋めるという作業をします。
 干潟という足場の悪い場所で苦労する学生も多く見受けられましたが、地元の方と学生が協力しながら作業していました。作業終了後、あさり復活部会の会長さんから「若い人がこんなに来てくれて本当にありがたい。若くて元気な皆さんと作業をして、元気がもらえた」とお言葉をいただきました。

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干潟での作業

 最終日には、宇久須防災センターに意見交換会・交流会が行われました。
 意見交換会では、学生が地元の方々に対して西伊豆町を活性化させる案をプレゼンテーションします。西伊豆の「おもてなし・おすそわけ・おたがいさま」という文化を生かした地元に密着した旅行プランや、西伊豆の雄大な自然をより子どもに感じてもらうための大規模な鬼ごっこ企画など、内容は多岐にわたりました。
 学生らしいアイデアに、地元の方は笑ったり頷いたり、時には質問を投げかけながら耳を傾けて下さっていました。

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意見交換会で学生が発表しています

 交流会では西伊豆町の郷土料理を食べながら、地元の方と一緒にジェスチャーゲームなどを行いました。大変盛り上がり、参加していらっしゃった地元の70代男性の方は「こんなに笑ったのは久しぶり。学生の頃を思い出した」とおっしゃっていました。

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交流会の様子

 この活動では隊員が地元の方を交えながら、西伊豆町のために何ができるかを本気で議論することが出来ました。活動宇久須まちづくり協議会スローライフ部会長の藤原國雄さんから「IVUSAの学生が西伊豆のために一生懸命考えてくれている姿をみて感動を覚えた。これからもIVUSAと一緒に西伊豆を盛り上げていきたい」とお言葉をいただきました。IVUSA隊員と地元の方が、共に問題解決をするという一歩を踏みだした活動になったでしょう。

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集合写真

 最後になりましたが、今回の活動に関わっていただいた皆様、本当にありがとうございました。これからもよろしくおねがいします。(立命館大学2年 中島 千空)