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三重県熊野市熊野大花火大会活性化活動

 今年で3回目となる熊野市大花火大会活性化活動。三重県熊野市で行われる熊野大花火大会の運営のお手伝いや、祭りを盛り上げるために、8月15日から8月19日にかけて146名の学生と事務局員2名の計148名で今年も活動を行いました。

 熊野の大花火大会は三尺玉の海上自爆の大花火が有名で、毎年全国から約20万人もの観光客が訪れる一大イベントです。しかし、近年、少子化による花火大会運営の担い手不足により、運営の中心となる市役所の方々の負担が増え運営するのが難しくなっています。
 300年以上地域の伝統として続き、お盆に催される供養のための花火。その迫力と感動的な美しさから、多くの人から愛されているこの花火大会を守っていくために、今回の隊では地域の若者を巻き込み、熊野の魅力を観光客の方に知ってもらうことの2つを大きな目的として掲げました。

 私たちの活動は主に、去年と同じく花火大会の会場設営として七里御浜海岸での有料浜席の設置や清掃活動、花火大会の運営、その他にも花火師さんのお手伝いや、当日シャトルバスを運行する三重交通さんのお手伝いをさせていただきました。

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有料浜席の設置

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海岸清掃

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花火師さんのお手伝い

 そして今年は5名のIVUSA学生が熊野市の行政インターンとして10日前から準備に携わらせていただいたり、花火大会当日露店を出させていただいたりと、昨年より活動の幅を広げ、多くの方と関係を深めることが出来ました。

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熊野市へのインターン

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IVUSAが出させていただいた露店

 今年の活動は雨という予報が続きながらも天候に恵まれ、日差しが照りつける炎天下での活動となりました。厳しい環境下でしたが、100人以上で行った海岸での会場準備は、お互いに声を掛け合いながら行うことで、楽しく作業を行うことが出来ました。

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流木撤去

 また、花火大会の当日は、30以上の場所に分かれて、学生らしく、とびっきりの笑顔と元気で誘導や物販、交通整備、募金をしながら観光客の皆さんをお迎えしました。

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施設の清掃

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元気に物販

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募金活動

 花火大会終了後は町や海岸に落とされた大量のゴミを拾うために、翌日朝早くから、地域の方々と一緒に清掃活動を行い、半日でもとの綺麗な海岸に戻すことができました。

 その後、花火大会の成功を祝し、今回の活動でお世話になった方々の労をねぎらうために交流会を開きました。数名の地元高校生と熊野市役所の方をはじめ、何名かの関係者の方々が参加して下さりました。昨年は関係者の方が残務処理に追われ残念ながら参加していただくことが叶いませんでしたが、今年は参加していただくことができ、かつ交流会自体も盛り上がり大変喜んでいただけことは、今年の大きな成果です。

 最終日には河上敢二熊野市長、中平孝之熊野市観光協会会長、松岡功観光スポーツ交流課課長、仮谷憲一観光スポーツ交流課係長が、私たちの宿泊していた小学校までわざわざ足を運んでくださり、感謝の言葉をいただきました。代表者の方々の感謝の言葉は3日間全力で頑張った私たち学生たちにとって大変喜ばしい出来事でした。

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河上市長からの挨拶

 今年も無事に打ち上げられた熊野の大花火。私たちの目的は若者を巻き込み、観光客の方々に熊野の魅力を知ってもらうこと。
 しかし、今回花火大会の準備や運営に若者を巻き込むことはできませんでした。ただ、今季の活動中にあった、熊野市飛鳥中学校でのお祭り、宿舎の近くで行われていた夜市、宿舎の体育館で行われていたラジオ体操。そこではたくさんの若者の姿を見ることができました。 少子高齢化、そして過疎化が叫ばれている熊野市。それでも若い力がないわけではない。そう実感しました。

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飛鳥中学校での祭

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夜市でお手伝いをする中学生

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地域の子どもたちとのラジオ体操

 3年目を迎え、IVUSAの参加者も29人、96人と増え今年は148人に。去年は熊野市の方々に参加していただくことができなかった交流会にも今年は約15人もの地域の方々にご参加いただきました。

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地域の方々との交流会

 年々少しずつ色々な人たちを巻き込んでいくIVUSAの熊野大花火大会活性化活動は、来年こそ、必ず地域の若者を巻き込んだ活動にしていきます。そして活動の終わりは来年の活動の始まり。もう始まっている来年の活動に、今年のリーダーを務めた金子泰之(立命館大学4年生)は「バトンをお前たちに託した」そう言って隊を締めくくりました。

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プロジェクトリーダー金子からの言葉

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集合写真

 最後になりましたが、この活動にご協力いただいた全ての方々へ、この場をお借りし、あつく御礼申し上げます。ありがとうございました!(立命館大学3年 佐藤 佑樹)