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フィリピン台風災害救援活動

 9月1日から9月12日までの12日間、学生39名、事務局2名でフィリピンを訪れ、台風災害救援活動を行いました。

 活動のきっかけは2013年11月にフィリピンのレイテ島に上陸し、ビサヤ地方を中心にフィリピンを横断した台風30号(ヨランダ)による被害。その影響で暴風雨による洪水、鉄砲水などが発生し、多大な被害を広範囲にもたらしました。 被災地域はレイテ島、サマー島、セブ島北部、ネグロス島北部、パナイ島、ミンドロ島、ミンダナオ島北部など計92都市(市とミュニシパリティ)に及んでいます。そして、半年以上たったいまでも家を失い、今まで通りの生活ができない人々がたくさんいます。

 その現状に対して私たちは現地のNGOと一緒に、レイテ島ビリアバ市、ルソン島のヌエバエシハ州ラオー市で植林活動をはじめとするコミュニティの復旧・復興活動を行いました。
 植林活動は、現地の方にとって、生計を立てるという面や、環境保護という面、土砂崩れを防ぐという防災という面などにおいてとても重要です。また、環境を守るというとは、気候変動を原因とする災害を防ぐことにつながります。植林による環境保護だけではなく、ごみを拾うという一人ひとりの行為もとても大切な環境保護の活動です。
 環境保護と防災が密接に関係しているという考えが学生にはとても新鮮だという印象でした。その他にも文化が違う中で新しい視点の発見や気づき、学びが多く、国際協力の難しさと面白さを感じた参加者が多くいました。

 活動の前半は、レイテ島での活動でした。台風ヨランダの影響で屋根が飛ばされていたり、壁がこわれていたりとはっきりとの残っているお宅も多くヨランダがどれほどの威力をもっていたのか、自分たちの目で見て感じることができました。バトゥグ市で現地NGOであるEarth Villageの方々からヨランダ当時の様子を伺いました。

 また、ブガブガ村では現地のこどもたちに対して防災に関するレクリエーションや、植林活動をおこないました。

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 3日間のレイテ島での活動を終え、後半はルソン島ヌエバエシハ州ラオー市での活動となりました。
 ここでは現地NGOのBinhi ng Kapayapaanや高校生、地域住民と約1,000本の苗木を植え、コミュニティでのクリーンアップを行いました。クリーンアップでは、「環境を守ろう」といった声掛けを行いながら行い、たくさんの住民の方を巻き込んでの活動になりました。

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 日本とフィリピンはともに災害の多い国同士。お互いの国の災害はどのようなものがあるか、考えられる防災はどのようなものがあるのか、意見を交わすワークショップも行いました。ともに活動を行ったことで一緒に防災を考えていこうという気持ちも高まり、これからどんなことができるか、将来を考えるワークショップとなりました。

 IVUSAとしては初めてのフィリピンの活動でしたが、今後も継続していきたいと考えています。また今回、クラウドファンディングのサービス「Ready For?」を通して植林にかかる費用を多くの方からご協力をいただきました。心から感謝申し上げます。(東洋大学3年 河島 怜)
 英語版の報告書はコチラからダウンロードできます。

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