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>ID/パスワードを忘れた方はこちらから 山形県南陽市は台風8号が直撃したことで、川の氾濫や土砂崩れによる被害が甚大なものとなっていました。水道・電気などのライフラインの停止や、住居からの避難勧告が出ている地域もあり、IVUSAはボランティアの派遣を決定しました。
尚、この活動は公益財団法人車両競技公益資金記念財団からの助成を受けて行います。
7月19日
21時頃、本隊学生29名は新宿を出発し山形県南陽市漆山地区へ向かい、同日の朝には、学生3名、事務局員2名が先発隊として現地へ向かいました。20日27時頃、旧漆山公民館で合流しました。
7月20日
学生32名、事務局員2名、IVUSA理事1名の計35名で4軒のお宅に分かれ活動しました。作業内容は、お宅の床板はがし、庭、床上、床下の土砂の撤去、消毒などです。
1軒目の長澤さんのお宅は、家の周りと3つの物置の中が土砂で埋まっている状態でした。1日の作業で2つの物置の土砂をほぼ撤去し、花壇や家の周りの細かい土砂を取り除くことができました。近所に住む安子さんから飲み物やお菓子の差し入れをいただき、蒸し暑い中でも元気に活動できました。1日の作業が終わると、「ありがとう。この感謝は死ぬまで忘れません。明日も頑張ってください」と声をかけていただきました。疲れていた学生の表情も一気に笑顔にかわっていました。
本日は4軒のお宅のうち、2軒のお宅のニーズを完了しました。明日も地域の方々や隊員と協力し合い、ひとつでも多くのニーズを完了させたいと思います。
7月21日
学生32名、事務局員2名、午後からはOG1名が加わり、計35名で活動しました。作業内容は昨日と同様に、土砂の撤去や消毒、床板戻しなどです。本日は合計6つの場所で活動をし、4つの場所のニーズを完了しました。
あるお宅では、1日で部屋の家財の運びだし、畳と床板はがし、土砂の撤去と消毒を行い、床板と畳を戻して元の生活に戻れる状態になりました。「ありがとう。またおいでね」と声をかけてもらい、私たちが来た意味が少しでもあった気がしてとても嬉しくなりました。
また、あるお宅の方は、「川の水位があがってすぐに避難した。家に戻ると家材の全てがダメになっていて、自分達の力だけではでもとに戻せないと思った。でもあなたたちや他のボランティアさんが一生懸命作業してくれて、少しずつもとに戻る様子を見て、頑張ろうと思えたんです」と話してくれました。私たち学生が被災された方の活力となっていることを知り、もっと頑張ろうと思いました。
18時頃、全ての場所での作業を終え、宿舎へと戻りました。現場ごとのミーティングや宿舎の清掃をし、24時頃、学生28名は新宿へと出発しました。事務局員2名、OG1名を含む計7名は後発隊として現地へ残り、翌10時頃帰京しました。
2日間、ケガ人や体調不良者は一人も出ませんでした。多くのお宅に入らせていただきましたが、お宅の方や地域の方々にとても優しく接していただき、大変な作業もみんなで声をかけあいながら元気に活動することができました。(東洋大学3年 赤尾 菜々子)