NPO法人国際ボランティア学生協会公式ウェブサイト

会員の方はこちらから

>ID/パスワードを忘れた方はこちらから



2014年度第3回新潟県長岡市栃尾地区ふるさとづくり活動

 6月23日21時頃、学生33名、事務局員1名は、都内での結団式を終え、新潟県長岡市栃尾地域へと出発しました。いよいよ栃尾3次隊の始まりです。今回は、児童養護施設の子どもたちを迎えて、交流するのが主な活動になります。 25時頃栃尾地域の古民家に到着し、明日に備え就寝しました。

 24日の午前中は勉強会や初めて栃尾に来た人たちに向けての説明会をしたり、部屋を掃除したりするなど、子どもたちを迎える準備をしました。午後、参加者が外でお出迎えをするなか、7名の子どもたちがバスから降りてきました。

14tochio3_1

 さっそく班に分かれじゃんけん、にらめっこなど外で様々なゲームをしました。お互いが初めて会うにも関わらず、すぐに打ち解けていた様子が印象的でした。
 その後、栃尾同住会の皆さんに教わりながら畑の作付けを行いました。子どもたちは夢中でなすびやトマトの苗を植えていました。

14tochio3_2

 夕食は手まり寿司を作り、夜には花火をしました。

 子どもたちが就寝した後、子どもたちについてのお話を双葉寮の寮長さんからしていただきました。寮長さんは「あんなに早く子どもたちと打ち解けあえるのは本当にすごいと思います」とおっしゃっていました。明日ももっと子どもたちの笑顔が見たいと思いました。

 25日の朝は雨で始まりました。朝食の後、8月第4週に行われる、栃尾地域のお祭りで使う看板をみんなで作りました。子どもたちは皆、様々な絵具を使い、思い思いの絵を一生懸命看板に描いていました。

14tochio3_3

 昼食は、子どもたちの手作りピザと流しそうめんでした。子どもたちが作った個性的なピザに参加者も自然と笑顔になっていました。流しそうめんでは、流れてくる麺が上手にすくえると、とびきりの笑顔を渡したちに向けてくれました。

14tochio3_4

 最後のお別れの会では、子どもたちから同住会のみなさんへメッセージカードを渡し、また、私たちから子どもたちへプレゼントを渡し、最後に集合写真を撮ってお別れをしました。お別れは寂しかったですが、たくさんの笑顔を見ることが出来ました。
 子どもたちが帰った後、IVUSAのOBで、現長岡市市議会議員の桑原 望さんからお話をいただきました。「今では学生に安心して子どもたちを任せられる」と信頼していただいているので、今後も定期的にこの活動を続けていきます。 (東洋大学3年 赤尾菜々子)

【プロジェクトリーダーより】
 『想いを形に』
 今回のコンセプトです。

 今回の隊では、一緒に活動するIVUSAの仲間たち、そして双葉寮の子どもたちを思いやる気持ちを、参加者それぞれが形にできていたと感じました。

 事前に勉強会を開いて、現代の子どもたちを取り巻く問題や、虐待、児童養護施設の現状について学んできました。
 悲しい背景を抱える子どもたちとどのように接したらいいか、悩む参加者もいましたが、当日子どもたちと対面し、笑顔いっぱいで一緒に遊んでいると、そんな悩みも吹き飛んでいたのがとても印象的でした。

 子どもたちの笑顔や元気いっぱい遊ぶ姿が、私たちの活動の原動力となりました。

 また、ただ楽しいだけでなく、子どもたちが寝た後に行ったミーティングでの参加者同士の意見の共有や、寮長さんのお話を聞くことで今回の活動の意義や、子どもたちに対する考えを深めていました。

 継続的に子どもたちのことを想い、また会いに来たいという声も聞くことができました。
こうやって子どもたちや社会が抱える問題について考える人たちが増え、子どもたちに一生の思い出をプレゼントしていけたら良いと思いました。

 今回の活動に関わって下さった全ての人に感謝申し上げます。ありがとうございました。(東洋大学3年 宮尾 佳苗)