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>ID/パスワードを忘れた方はこちらから6月21日、滋賀県大津市の瀬田川にて外来水生植物オオバナミズキンバイの除去活動に参加しました。この活動は瀬田川流域クリーン作戦と呼ばれ、滋賀県水産多面的機能発揮対策の一環として定期的に行われています。今回は、瀬田町漁協、勢田川漁協、湖南漁協、NPO瀬田川未来塾が主催として行われ、瀬田川を愛する会、建部みこし保存会、橋本代振協会、IVUSA学生10人を含む約80名、船20隻で活動を行いました。
琵琶湖ではオオバナミズキンバイという外来水生植物が2009年に守山市赤野井湾で発見されてから3~4年で急速に繁殖しています。2013年の台風18号などの影響により守山市近辺のオオバナミズキンバイが拡散した可能性があり、琵琶湖から流れ出る唯一の河川である瀬田川にまで繁茂しています。瀬田川では初期段階で除去し、拡大を防ぐことを目指しています。
まず、初めに瀬田町漁協の吉田守さんから今日の活動内容と注意についての説明を聞き、その後船に乗り、約6つの現場に分かれ活動を行いました。
活動場所まで船で行き、船上からオオバナミズキンバイを引き揚げる作業を行いました。瀬田川の群落は、オオバナミズキンバイだけでなくナガエツルノゲイトウやヒシなども混成しており、守山市赤野井湾よりも根っこが絡み合っていたため根強いように感じました。また、船上では身動きを取ることが難しくオオバナミズキンバイを引き揚げることが困難でした。
今回の活動では漁協さんたちに琵琶湖の水草について、オオバナミズキンバイの被害についてのお話を聞くことができました。上流から流れ着いたオオバナミズキンバイがこうして瀬田川で拡散していることを知り、私たちの活動も大胆な除去だけでなく、ちぎれた茎や葉を残さないよう、より一層丁寧な作業が必要だと感じました。こうして約4時間の活動で約24トンものオオバナミズキンバイを除去することができました。
オオバナミズキンバイは守山市赤野井湾ばかり注目されていますが、草津市にも大津市にも繁殖している南湖全域の問題です。だからこそ今後、私たちは正しい水草の知識や危険性を学び、漁協さん、地域の方、ボランティアの方と一緒に瀬田川からオオバナミズキンバイを完全撤去することを目指していきたいと思います。
今回お世話になった瀬田町漁協、勢田川漁協、湖南漁協、NPO瀬田川未来塾、瀬田川を愛する会、建部みこし保存会、橋本代振協会の方々の皆様にお礼を申し上げます。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。(龍谷大学2年 小島 千鈴)