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>ID/パスワードを忘れた方はこちらから5月25日、滋賀県大津市膳所城跡公園の湖岸で外来水生植物オオバナミズキンバイ除去活動を行いました。滋賀県職員の中井克樹さん、近江ウェットランド研究会の栗林実さん、そしてIVUSA学生25名の計27名で活動しました。
琵琶湖ではオオバナミズキンバイという外来水生植物が2009年に守山市赤野井湾 で確認され、ここ3、4年の間に急速に分布を拡大しています。繁殖力が非常に強く、水中だけでなく陸上にも定着していき、琵琶湖の生態系に深刻な悪影響をもたらします。琵琶湖の中でこれ以上拡散しないよう初期の段階 で徹底的に駆除していく必要があります。そして私たちはそのオオバナミズキンバイがもたらす問題に目を向け、昨年度から活動を行い、今回が9回目の活動となりました。
まず、滋賀県職員の中井さんからオオバナミズキンバイの説明をいただき、学生たちは熱心に聞き入っていました。
胴長靴を着用し琵琶湖に入り、オオバナミズキンバイを引き上げ袋詰めするという活動を行いました。足が水にとられ体力を大きく消耗してしまうのですが、持ち前の元気で明るく最後まで活動を行うことが出来ました。また、少しでも 残すとそこから繁殖するので、取りこぼしのないよう丁寧な作業を努めました。
また、私たちの活動のさん子を見て「何をしているの?」と興味をもってくださる人たちもたくさんおられ、自分たちの活動を見せることで地域住民の方に琵琶湖の問題について考えていただく事の大切さを実感しました。
こうして3時間ほどの活動で350kgのオオバナミズキンバイを除去することができました。
作業終了後、中井さんと栗林さんから「ここに繁殖しているオオバナミズキンバイは琵琶湖全体の繁殖しているほんの一部なんだよ」と話された時、学生たちは「これでほんの一部なのか」と驚いていました。
午後からは草津市立まちづくりセンターにて、琵琶湖とオオバナミズキンバイの勉強会を行い、実際にオオバナミズキンバイが大量繁殖している草津市烏丸半島と守山市赤野井湾の視察に向かいました。
烏丸半島と赤野井湾のオオバナミズキンバイの繁殖状況を実際にみた学生たちは改めて驚いていましたが、それと同時になんとかしなければいけないと意識が高まっていました。
視察にご同行してくださった、栗林さんからは「大きな問題ではあるが、こうして多くの人たちに現状を知ってもらい、少しの量でもいいから気がついた時にオオバナミズキンバイを取ってくれる人が増えれば大きく琵琶湖の環境保全に繋がるんだよ」とお話しをしてくださり、「これから自分たちが大学に帰った時にどれだけ多くの人たちにこの現状を伝えられるのかが大事なのですね」と学生たちも今の自分に出来ることを見つけたようでした。
最後に、今回の活動にあたりご協力をいただいた滋賀県職員の中井克樹さん、近江ウェットランド研究会の栗林実さんに重ねて御礼を申し上げます。今後ともよろしくお願い致します。(立命館大学3年 高木 駿)
※この活動は平和堂財団環境保全活動助成事業「夏原グラント」の助成を受けて実施しています。