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>ID/パスワードを忘れた方はこちらから5月4日から6日の3日間、福岡県八女市星野村で棚田の土壌整備やひまわりの種苗などの活動を行いました。学生66名と事務局員2名が参加しました。
2012年7月14日、九州北部で発生した豪雨により、福岡県八女市星野村は甚大な被害をうけ、今もなお復旧・復興活動が行われています。
今回の活動場所である星野村の棚田は江戸時代から続く、日本棚田百選にも選ばれた棚田で、多くの観光客がその姿を見に来るような星野村のシンボルでした。しかし、災害により大きな被害を受け、田に水を引くことが出来ないため、田植えが出来ない状況が約2年続いています。
「そんな星野村を元気にしたい」という長崎の学生の熱い思いが全国の多くの学生に伝わり、2013年10月に行われた夢企画(新規事業コンテスト)で入賞したこともあって、活動がスタートしました。今回は、その棚田の土壌整備などを行い、再び蘇らせることを目的に活動を行いました。
活動初日の朝、関東・関西から来た学生と九州の学生が初めて顔合わせをし、結団式を行いました。結団式では今回の活動の目的を再確認し、その後全員で円陣を組み士気を高めました。
結団式終了後、各現場に分かれ活動を行いました。
それぞれの現場では、鍬・スコップなどで土の掘り起こしや、雑草の処理を行いました。途中から、NPO法人がんばりよるよ星野村の方たちとも一緒に作業をしました。
村の方と一緒に作業するなかで、「人の力のすごさを感じた。来てくれてありがとう」という言葉をいただきました。
活動2日目の午前中は、前夜の降雨により棚田の作業場所の環境が悪く、安全性を考え棚田で活動を中止し、活動内容を変更しました。
まず、自分たちが作業を行っている棚田の全貌を見ることでイメージを膨らませるために、棚田を一望できる展望台に行きました。
その後、復旧するまでの間の棚田の用途を様々な視点から考えるというワークショップを行いました。より棚田のことを考える機会になりました。
ワークショップの様子
午後からは天気が回復し、昨日に引き続き棚田の土壌整備を行いました。
また、活動中の様子をRKB毎日放送の方に取材していただきました。
そして夜には、NPO法人がんばりよるよ星野村の方たちと交流会を行いました。様々なお話を聞かせていただき、学生による出し物もあって交流会は盛り上がりました。
活動最終日は、棚田が復旧するまでの間、景観を少しでもきれいにするという目的でひまわりの種を植えました。その中には、東日本大震災により犠牲になった子供たちに向けて植えられた“大川小学校のひまわり”の種を譲っていただいたものもあります。
「たくさんの想いがつまったひまわりの種。大事に植えて、笑顔の花が咲いてほしいと思う」という声が学生から出ていました。
その後解団式を行い、リーダー・サブリーダーの活動を通しての想いや、がんばりよるよ星野村代表の山口聖一さんの挨拶がありました。
「見えないところでもまだ復旧してないところがたくさんある。豪雨災害は風化させてはいけない。」この言葉を受けて、より多くの方に星野村の現状を知ってもらいたいと思いました。
3日間という短い期間でしたが、良いチームワークで活動することができました。
この活動は、多くの方々の想いが詰まったものであり、これからにつなげていくべき活動だと思いました。まだまだ行き届いていない人の手。私たちは微力ながらも学生の若さと力を使い、もっと活動をし、現状を多くの人に伝えていくべきだと思います。活動を通して、多くの方が笑顔になれたらと思います。
協働でこの活動を作り上げてくださったNPO法人がんばりよるよ星野村のみなさま、その他多くの方々のおかげで無事に活動を終えることができました。心から感謝申し上げます。ありがとうございました。 (立命館大学2年 川嶋 彩香)
【プロジェクトリーダーより】
まず、全員が無事に活動を終えることができたことを嬉しく思います。
今回の活動では棚田の土壌を整備し、全面にひまわりを植えました。
これはあくまで、田植えができるまでの間景観を守る活動です。このひまわりがまた星野村に元気を与え、たくさんの人が訪れるキッカケになったらと思います。
まだまだ星野村の復興は始まったばかりですし、今後新たな展開をして行かなければなりません。そしていつの日かまた黄金色の稲穂が棚田で輝く日を信じてこれからも星野村のみなさまと力を合わせて活動していけたらと思います。 (長崎県立大学3年 塩冶 紘司)