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>ID/パスワードを忘れた方はこちらから 2月11日から16日の6日間、沖縄県戦没者遺骨収集活動が沖縄県糸満市にて行われました。沖縄での遺骨収集活動は2011年にも行われており、3年ぶりの活動となります。
今回は学生86名で参加しました。
11日の夜に関西・関東と別々で那覇空港に到着し、国際通りで全員が集合しました。
12日は平和祈念資料館、海軍豪、ひめゆりの塔へ訪れ、戦争の実体験が書かれた文章、絵、写真があり、一人ひとりが戦争という現実と向き合うことができたと思います。
13日から15日の3日間。野戦病院豪にて遺骨収集が行われました。13日は雨が降り、泥だらけになりながらの作業でしたが、14、15日は天気に恵まれ、青空の元で作業を行うことができました。作業場所は豪と蛸壺に分かれていました。
豪の中は、ひんやりと薄暗く、ライトがないと何もみえない状態で、ひたすらに土を掘る地味な作業に、心が折れそうになる参加者もいました。しかし一人ひとりが自分の役割の意味を見出し、真剣に作業に取り組むことができだと思います。3日間で肩甲骨や大腿骨の破片や遺留品がみつかりました。
蛸壺では当時の手榴弾がみつかり、戦争がそこで行われていたという事実を目の当たりにしました。
13日、14日、15日の3日間で、一日の作業時間は4時間と、決して多くはなかったですが、このわずかな時間の中でも多くのご遺骨を見つけることができました。
私たちがみつけたご遺骨は67年もの間、誰にもみつけられることなく、土の中で眠り続けており、その事実に涙を流す参加者もいました。
作業最終日である15日は納骨に平和祈念資料館へ向かい追悼式を行いました。
一人ひとり花を添え、戦没者の方のご冥福をお祈りしました。
今回の活動を通し、参加者全員が戦争と直に向き合い、悩み、考え、そして学びました。
平和とは何か。簡単に答えが出ることではないですが、過去と向き合うこと、そして未来へと伝えていくきっかけとして私たちに大きな意味を残してくれたと思います。(龍谷大学2年 山本 恵美)
【プロジェクトリーダーより】
沖縄という場で各々が「戦争」、「平和」を語れるようになることを目的としていました。
しかしその段階にとどまらず、自分という存在が過去から受け継がれてきた「脈」の中にあるということも意識させられ、より強く生きていかなければならないと実感させられた活動となりました。(東洋大学4年 山崎 梓)