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第12回九十九里浜全域清掃大作戦

 8月29日から9月1日の4日間にかけて、第12回九十九里浜全域清掃大作戦が千葉県九十九里浜海岸で行われました。今回の活動は、学生360名と地元の学童団体の子ども85名の合計445名で行われました。
 12回目を迎える今回の隊のコンセプトは「前進」でした。想いは持つだけでは叶いません。
 子ども、学生、九十九里に関わる人全員がこの活動が終わった時に参加する前と比べて、次のステージに前進でき、準備、当日を通して前進する前向きな気持ちの構築を目指し、もっとこうしたい、次はこうしたい、背負っていきたいという想いを引き出し、行動に移す。それによって想いは形となります。全員で活動を作り上げ、全員で次のステージへ前進するという意味が込められている「前進」です。

 活動全日、幸運にも天候に恵まれ、同時に厳しい暑さの中でしたが、学生と子どもたちは楽しみながら、元気に清掃活動を行いました。活動は午前9 時頃に開始し、夕方17時頃まで行いました。活動中は、子どもたちのペースに合わせ、体調を見るためにも話ながらごみを拾いました。

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 あるルートでは、谷津干潟自然観察センターで活動しているレンジャー隊の子どもたちも活動に参加していただきました。この子どもたちはもともと環境問題に興味があり、日ごろから清掃活動を行っています。
 話を聞くと、私たちが教えてもらうことも多くあり、こんなにも環境や生物について考えている子どももいるのだということを知りました。一緒に活動した子どもが最後に「ゴミ拾いが楽しかった」「また大学生と一緒にこのような活動がしたい」と感想を発表してくれました。子どもたちにとって、学生と子どもたちの間に確かな繋がりを感じることができました。それは、昨年共に活動した子どもと再会を果たしたことです。昨年度とは異なる立場で子どもと接することが出来ました。

 3日目の合流では遠くから「えっさ、えっさ」と掛け声が聞こえ、次第にはっきりと反対側から歩いてくる仲間たちだとわかりました。皆の気持ちは合流に向け、更に高まり、互いに最後の力を振り絞り、声を掛け合いました。リーダーを中心とし、反対側のルートで同じように頑張ってきた仲間との再会を果たしました。この3日間の苦労や努力があってこその感動がありました。

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合流の様子

 感動を分かち合い、一致団結した後は交流会を開催しました。学童、保護者、地域の方々が振舞ってくださったご飯を美味しくいただきました。これまでこの活動に関わっていただいた関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

 3日間にわたる九十九里浜全域清掃大作戦。真夏の炎天下の中、体力的に厳しい部分もあったかと思いますが、学生同様、子どもたちも頑張って活動を行っていました。活動を終えて個々人が様々な思いを抱えているでしょうが、活動前と比べて、環境問題に対する意識に大きな変化が見受けられました。

 今回の活動コンセプトが「前進」であるように、子どもの「前進」、成長した姿を、活動を通して感じ取ることもできました。そして学生や子どもたち、地域の方々、活動に関わった全員が九十九里浜の未来に向けて前進することができました。この「前進」は今回の活動に留めることなく、今後の活動へもつなげていきます。(日本大学4年 花岡 篤史)

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【プロジェクトリーダーより】
 第12回九十九里浜全域大作戦は、九十九里地域に住む子どもたちにこの清掃活動を通して、改めて愛郷心をもってもらい、これからこの九十九里地域で何かがしたいという想いを育むために、ここから「前進」するということで、この活動のコンセプトを「前進」にしました。子どもたちの他にも協力してくださっている方々、活動する学生が次のステップへ全員が「前進」できるように、当日までに準備を重ねてきました。

 当日は例年のように九十九里地域の10市町村で清掃することができ、九十九里地域の子どもたち70名とさらに今年から初めてとなる習志野市(谷津干潟)の子どもたち15名も参加していただきました。当協会の清掃の理念「拾う心より捨てない心」を胸に一丸となって清掃することができました。そのおかげか清掃最後の合流の場面では学生、子どもたち全員が抱き合いながら、その喜びを分かち合っていました。清掃後の交流会もおいしい食事や和太鼓の演奏で大いに盛り上がり、最後のよさこいでは、子どもと学生が一つになり、今回の清掃活動を体現するかのような盛り上がりでした。

 最後になりますが、昨年に引き続き、多くの皆様からのご支援ご協力をいただき、無事に活動を終えることが出来ました。心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。(法政大学4年 渡辺 健太)

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【活動の成果】
ゴミ1,046袋(約3.06t)
内訳
旭市274袋(合計積載量は1.1t)・匝瑳市167袋(約0.42t)・横芝光町148袋(約0.37t)・山武市105袋(約0.26t)・九十九里町90袋(約0.23t)・白子町116袋(約0.29t)・大網白里市 27袋(約0.07t)・長生村36袋(約0.1t)・一宮町80袋(約0.2t)・いすみ市6袋(約0.02t)

【協賛】
赤穂化成株式会社、井関食品株式会社、株式会社マンナンライフ、カルピス株式会社、三立製菓株式会社、日本たばこ産業株式会社、モンスターエナジージャパン合同会社、山芳製菓株式会社(順不同)