会員の方はこちらから
>ID/パスワードを忘れた方はこちらから8月9日 に滋賀県守山市赤野井湾にて外来水生植物であるオオバナミズキンバイの駆除活動を行いました。参加者は滋賀県自然環境保全課、近江ウェットランド研究会2名、琵琶湖環境科学研究センター、NPO法人びわこ豊穣の郷6名、(株)パスコ15名、IVUSA学生17名の計42名でした。
オオバナミズキンバイとは赤野井湾で2009年に発生が確認された外来水生植物であり、繁殖力が非常に強く、琵琶湖の生態系に影響を与える可能性が指摘されていて、ヨシ帯など魚類の産卵場所への阻害も懸念されています。
オオバナミズキンバイを駆除にするにあたって、水中の根を全て取りきらないと再び繁殖してしまうので、根っこからオオバナミズキンバイを全て回収する必要があります。
そのため、駆除の一連の流れとしては、 (株)パスコが開発した方法を使い、まず水圧ポンプで湖底に根を張っているオオバナミズキンバイの根本の土を撹拌させオオバナミズキンバイを浮かせます。次に浮いてきたオオバナミズキンバイを回収して、陸に揚げて乾燥させます。最後に乾燥したオオバナミズキンバイをゴミ袋に詰めてごみ処理場に運びます。
一回の活動で陸に引き揚げたオオバナミズキンバイを乾燥させることはできないので、今回引き揚げたオオバナミズキンバイはゴミ袋に入れずに、(株)パスコが7月・8月に引き揚げてくださったオオバナミズキンバイを今回はゴミ袋に回収しました。
(株)パスコの水圧ポンプ
水圧ポンプで浮いてきたオオバナミズキンバイ
オオバナミズキンバイを陸に引き揚げる
乾燥させたオバナミズキンバイを袋に詰める
今回の活動は、今までの駆除活動の中で一番気温が高いため、過酷な活動でした。こまめな水分補給と休息をしながらも約4時間30分の活動をお互い声をかけながら根気強く行った結果7月・8月に揚げて乾燥させたオオバナミズキンバイを、ゴミ袋60袋(一袋70リットル)詰め、水面のオオバナミズキンバイを600㎡陸に引き揚げました。
今回の活動ではたくさんの人々と関わる機会が多くて、その人たちの詳しい活動内容や今までのオオバナミズキンバイの駆除に関する苦労話など貴重なお話を聞くことができました。これをきっかけに、もっと深く琵琶湖について考え滋賀県民のみなさんにも、もっともっと琵琶湖について知って考えてもらえるような発信をしていきたいなと思いました。
最後になりますが今回一緒に活動させていただいた、滋賀県自然環境保全課、近江ウェットランド研究会、琵琶湖環境科学研究センター、(株)パスコ、NPO法人びわこ豊穣の郷、の皆様にお礼を申し上げます。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。 (立命館大学2年 木澤 岳人)
【プロジェクトリーダーより】
今回は3回目の駆除活動でIVUSAから17人の人が活動してくれました。初めての人がたくさんいて、オオバナミズキンバイについて実際の目で知ってもらったことで今琵琶湖に起きている問題がどれだけ深刻なのか分かったと思います。そして、今回栗林さんを始めたくさんの人と関わりを持つことができ今後IVUSAとして活動をする上で信頼関係が少しずつ構築されていくのを実感しました。
自分としては、IVUSA会員をもっとたくさん呼んで活動したいと思っています。
そして、滋賀県全体で取り組んでいけるような活動にしたいです。(立命館大学3年 渡邊 将)