会員の方はこちらから
>ID/パスワードを忘れた方はこちらから7月5日から7月7日までの間、IVUSA学生27名と事務局2名が宮城県山元町に入り、普門寺とその一角にある民間のボランティアセンター(通称テラセン)を拠点に様々なお宅のお手伝いをさせていただきました。なお、この活動は住友商事株式会社 東日本再生ユースチャレンジ・プログラム2013プロジェクトの助成を受けて活動しています。
6日(土)はイグネの伐採と、その木々をベンチにすることによる再利用、ビニールハウスでの整備を行いました。イグネとは現地の言葉で言う防風林のことです。この地域には現地の方が生まれたときにイグネを一本植えて、一緒に育っていこうという風習があり、現地の方には大変な深い思い入れがあるものなのです。
しかし海水を被って腐敗してしまった木々は放っておくと、木々が民家に倒れてくるなどといった二次災害が起きる可能性もあります。それを防ぐためにイグネの伐採を行ないます。また、その木々を加工してベンチにし、バス停などに設置することにより、山元町の方々に山元町で作られた椅子を使ってもらうということを行なっています。
その日の夜はそれぞれ4軒のお宅に分かれ民泊をさせていただきました。同じ屋根の下で、同じ料理を食べ、泊めさせていただく様子はまるで、おじいちゃん、おばあちゃんの家に泊まりに来ている感覚を覚えました。皆で笑い合うような楽しい話のときもあれば、震災当初のときのようなリアリティ溢れる、考えさせられる話をしてくださるときもありました。
翌朝7日は朝ごはんを頂いた後に、庭の草むしりや、みんなの図書館という施設の周りの清掃などを行ないました。現地の方々とともに作業することで、山元町の方々との絆も深まったことと思います。
その後は廃校になってしまった旧中浜小学校に視察へ行きました。震災当初のお話を現地の方から伺いながら見た海や学校は当時を思わせるようで、被害の深刻さや、山元町の方々の強さを感じるばかりでした。
午後には塩害イグネの現場に合流する班や、そのまま草むしりや清掃を行う班があり、活動に参加する学生は、現場が離れてはいますが、山元町の方々のために、という同じ想いで作業に集中して取り組みました。
3日間という短い期間でしたが、この期間でできた繋がりを大切にし、これからより良い関係を築いていきたいです。自分たちが貢献したことは僅かかもしれませんが、お宅の方が本当に喜んでいる姿を見ることができて、非常に嬉しく、また会いに行きたいと心から思いました。東北の山元町にいるおじいちゃん、おばあちゃんの家にまた泊まりに行き、山元町で山元町の方々のために、精一杯汗を流して、作業したいと思います。(法政大学2年 熊王 尚弘)