わんぱく相撲は、小学1年生から6年生が参加し、日本国内200地区(主催:青年会議所)の予選大会から勝ち上がり、東京・両国国技館で決勝の全国大会(全国大会は小学4年生から6年生のみ)が開かれる、小学生対象で最大規模の相撲大会のことです。
わんぱく相撲の目的は「勝つ事の喜びと負ける事の悔しさを体験する事により、勝者を称え敗者を思いやる気持ちを育むこと」ですが、毎年その時代に沿ったテーマも設けられています。36回目の今大会では、 東日本大震災に焦点を当てて、子どもたちの不安を取り除き、子どもたちの勇気と思いやりの気持ちを伝播し、地域全体を活性化させる明るい材料になってほしい。この大会を通して一人でも多くの人へ、明日への希望と元気を届けたい、というテーマが設けられました。
当日は、朝早くから世田谷区立総合運動場体育館に集まり東京青年会議所の方と 顔合わせをした後、体育館外でテント張りや事務局で受け付け準備など最終的な準備をしました。その後、開会式では絵のコンテストの表彰があり、各賞の表彰とともに国際ボランティア学生協会賞の表彰もありました。
国際ボランティア学生協会賞の表彰。
国際ボランティア学生協会賞受賞者の阿波理咲子さん(千歳小学校3年生)
開会式が終わり、実際に競技が始まると、各土俵の担当になっているIVUSA会員と東京青年会議所の方とが協力して進行しました。最初はぎこちなかったですが、進行するにつれて徐々に慣れていったようでした。
場内の様子。
決勝時の様子。
また、体育館の外ではわんぱく相撲協力団体の福祉作業所や成城消防署などのブースが出ており、IVUSA会員もそれぞれのブースのお手伝いに入っていて、炎天下の中汗をかきながら活動していました。最後、今大会の運営部会長である東京青年会議所の榎本総一郎さんから「これからもよろしくお願いします」とお礼のお言葉を何度もいただきました。
わんぱく相撲で、実際に子どもたちに接してみるとその圧倒的な気力にたじろぎました。試合を無事進めることができるか不安でしたが、東京青年会議所やお手伝いして下さったガールスカウトの方々のおかげで事故もなく進行することができました。こうした地域のイベントは、沢山の方の協力の上で成り立っていることを知り、とても勉強になりました。(日本大学2年 川原 美弥)
【わんぱく相撲統括より】
IVUSAとしては今回で7回目の活動となるわんぱく相撲は、子どもたちに相撲という日本の国技を通じて健やかな心を育んで欲しいという思いのもと、さまざまな団体の方々が協力して成り立っています。今大会は昨年の3月11日に東日本大震災が起こりましたが、そんな時だからこそ子どもたちの元気な姿は際立って輝いて見えました。
私たちは32名という小さな人数での活動でしたが、各々が回りを見ながら臨機応変に自分がすべきことをするとともに、世田谷区また近隣地域の方々との触れ合いができました。
この活動を継続していくことで、今日の日本人に無くなってきているという礼を重んじる心を育んでいき、その心を後世へと伝えて欲しいです。(日本大学3年 西村 和幸)