「災害ボランティア活動における大規模派遣について」
IVUSAでは、東日本大震災発生から現地支援のための活動を開始。5日後の3月16日から現地への救援物資輸送を開始し、その後は被災地にニーズに応じた活動を展開してきました。しかし、被災地では、復旧作業をもって被災者の雇用創出の一環とする動きが出てきている事を考慮し、数百人単位での大規模な復旧活動は、9月の15次隊を持って終息する予定です。
IVUSAでは、今後も被災地のニーズに応じた活動を継続して参ります。進捗に関してはHPにおいて随時ご報告して参りますので、今後もご支援・ご協力頂きますようお願いいたします。
1次~15次までの活動集計は以下のとおりです。
【活動参加人数】合計:1629名
■IVUSA会員(計997名)
内訳:大学生807名、大学院生2名、社会人(OB)188名
■一般参加者(計632名)
内訳:大学生515名、大学院生12名、専門学生11名、中高生28名、社会人66名
【活動内容】
■炊き出し: 9690食
■物 資 : 21t
■作業件数: 309件
内訳:住宅系226件、その他43件
※炊き出しは炊き出し回数、物資は配布回数、住宅系・その他は実施件数で計算
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■9月11日
今日は最終日です。以下の活動を行いました。
●大浦 ガレキ撤去、ヘドロの掻き出し 14人
●波路上・地福寺 側溝、草取り、ガレキ撤去 225人
●陸中海岸国立公園 ガレキ撤去、秀ノ山雷五郎像洗浄 95人
3つの現場ともすべて終了しました。事故や大きな怪我もなく15次隊の作業を完了することができました。
その後、地福寺の境内で、14時46分に合わせて参加者全員で1分間の黙とうを捧げ、その後、地福寺のご協力で、「祈りの集い」を開催しました。
まず、慰霊の場である「風の広場」を作っている伊藤 雄一郎さんから預かり、IVUSAがこの夏の様々な活動の中でメッセージを書いた大漁旗を伊藤さんに返還しました。伊藤さんは、大漁旗を全国各地に送り、メッセージを書いてもらって、気仙沼に戻してもらうことをしておられます。
その後、菊谷 亮・学生代表と下村 誠・代表理事から挨拶をさせていただいた後、地福寺住職の片山秀光さんの三味線に載せた般若心経の読経と、祈りの歌がありました。
最後に臨済宗妙心寺派 禅興寺の住職・梅澤 徹玄さんより法話をいただきました。
伊藤さん、片山さん、梅澤さんのお話の中心は「被災地に寄り添ってほしい」ということでした。
大浦でのガレキ撤去の様子。
陸中海岸国立公園の浮遊ゴミを海に入って拾う。
祈りの集いの様子。
最後に全体で記念撮影。
■9月10日
本日の作業予定は以下の通りです。
天気は晴れ時々くもり、今日も暑くなりそうですが、頑張ってきます!
ホテルでの食器洗浄。6か月ぶりに棚でおやすみなさい(南町)
希望の花 もっと咲け!(小泉での仮設住宅)
天を割れ、円陣全開!(小泉での仮設住宅)
●大浦地区 1件
活動人数:113名
作業内容:瓦礫の撤去、畑の泥掻き
6割程度完了
●唐桑地区大沢 5件
活動人数:73名
作業内容:草刈り、畑の再生、資材運び、瓦礫の撤去、、家の基礎はがしなど
完了
●唐桑地区 1件
活動人数:8名
作業内容:畑の再生
完了
●唐桑地区鮪立(しびたち)
活動人数:38名
作業内容:瓦礫の撤去
完了
●南町地区
活動人数:26名
作業内容:食器洗浄
完了
●岩井崎地区
活動人数:8名
作業内容:最終日の現場調整
●小泉地区
活動人数:49名
作業内容:仮設住宅の断熱材施工
40世帯施工完了
■9月9日
仮設住宅に掲げられた応援メッセージ「がんばれ気仙沼!」
資材の運びだし、20キロの丸太リレー。
浸水した道路の脇から元気をくれる花、ひまわり。
津波でサビたステンレス製の机を磨く。
抜け、運べ、Mission「瓦礫の山を移動せよ」
今日は以下の活動をしました。以下の大谷、岩井崎、岩月台ノ沢の3つの現場が作業終了しました。
●活動場所:大浦地域 2件
・活動内容:瓦礫撤去、畑のヘドロかき
●活動場所:唐桑地域 8件
・活動内容:瓦礫撤去、畑の草刈り、畑の再生、漁業資材の片付け
●活動場所:大谷幼稚園
・活動内容:幼稚園園庭の草刈り、園庭整備、幼稚園付近の畑の瓦礫撤去
●活動場所:小泉中学校仮設住宅
・活動内容:仮設住宅内の窓・鉄骨の断熱材張り、防音シート張り、
●活動場所:岩井崎
・活動内容:家の基礎はがし、瓦礫撤去
●活動場所:岩月台ノ沢
・活動内容:家財運びだし、家財運搬、草取り
●活動場所:南町 ホテル一景閣・活動内容:ホテル敷地内の瓦礫撤去、ステンレス台研き
写真は唐桑地区。午後一番の気合入れの様子です。
【参加者の感想より】
8次隊の時に津波で被害を受けた住宅に入ってヘドロかき、床板はがしをしたのですが、今回そのお宅に伺いました。そのときは泥だらけだった部屋に新しい畳が敷かれていました。
半年経っても変わっていないところもたくさんありますが、8次隊以降3ヶ月で変わった部分もあります。そこのお父さんに「みんなのおかげだよ」と言っていただき、お父さんが前向きになってくださっていたのが何よりうれしかったです。
■9月8日
東京・京都から300人を超える参加者が宿泊場所である大籠小学校に到着しました。
全体のオリエンテーションを体育館で行いました。参加者はみんな元気です!
8月に流木撤去・清掃活動を行った熊本県の天草からの応援旗。
明日のミーティングの様子。
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先発隊が現地で15次隊受入準備をしています。 今週末9月8日(木)~12日(月)に派遣予定の15次隊は現在300名を超える参加者が集まっています。たくさんのご応募ありがとうございました!(参加申し込みは締め切っています)
この300名を受け入れるために、9月4日から先発隊11名が現地入り、現地での現場調整や宿泊する大籠小学校での設備設営を行っています。
昨日は、14次隊で畑の瓦礫撤去をした星さんのお宅に伺いました。
そしたら、なんと!
瓦礫撤去した畑に野菜が植えてありました!!!
瓦礫の山のなか畑ができて、
近所の方からも「羨ましい」との声がたくさんあるとのことなので、
15次隊では、星さんのご近所の畑の全部瓦礫撤去や、草取、土お越しなども行う予定です!
津波を被った畑ですが、
塩水に負けず、元気に育つ野菜を見ると「負けてられない」と思うそうです。
被災された方々の気持ちが前に進むよう、15次隊ではいろんな仕事をしていきたいと思います!