IVUSAでは、途上国の児童教育支援を目的に、「カンボジア・ネパール教育支援プロジェクト」へのご協力を呼びかけています。その結果、多くの方々にご賛同いただき(下記実績参照)、2010年10月、カンボジアに3校目の小学校を開設することが出来ました。
2009年10月から2010年8月までにご協力を頂いた「カンボジア小学校建設募金」を対象に、集計金額と使途のご報告をさせて頂きます。ご協力有難うございました。引き続きカンボジアやネパールに対する小学校建設活動を行ってまいります。今後ともご協力よろしくお願い申し上げます。
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募金実績
募金件数 41件
募金総額 4,797,529円
対象期間 2009年10月~2010年8月
送金報告(KHJ. Co.,Ltdへ送金)
第1回送金 2009年 10月 27日 1,821,755円
第2回送金 2010年 1月 12日 1,098,227円
第3回送金 2010年 4月 13日 1,011,004円
合計 3,930,986円
(募金額に対する残高は今後の学校建設費用に充てさせて頂きます)
■カンボジア王国
カンボジア王国は1953年にフランスから独立したものの、内戦の影響によりポル・ポト政権時には、教育施設の破壊や教師の虐殺を含み、多くの社会基盤が破壊されました。その後、教育機関の再建が始まったものの、急激な人口増加も影響し、未だ校舎や教員の数が不足しています。中でも基礎教育機関である小学校は700校舎足りていないと言われており(2008年カンボジア王国教育省発表)、1日2、3部制で生徒を受け入れる学校も数多くあります。教育を受けられない事で、字が読めず薬を誤飲したり、標識が判らず地雷原に入ってしまったり、思うような職にも就くことが出来ません。そしてなにより、この国を担う人材の育成が育ちません。
1992年に国連による統治が開始されて以来、急速な発展を遂げているカンボジアにとって、今、教育機関の整備はとても重要な課題です。
■支援前の状況
プロジェクト実施地域であるコンポンチャム州トンレーバット村は、カンボジアの首都プノンペンから車で3時間ほど、メコン河沿岸に位置する川岸の村です。
利用している校舎は1964年に作られた鉄筋コンクリート製で、雨漏り、壁のひび割れ・変色などの老朽化が進み、学校関係者が自分たちで補修工事を行っている状況です。
また、日本の援助により橋が作られたことで、トンレーバット村に移住する人が増え、生徒数約千名に対して5校舎しかないために、一日3部制(朝昼夕)での授業と、教室不足が深刻な状態です。
この現状に対し新校舎を建設することで、子どもたちの勉強時間を確保すると同時に、安全な環境で学べる場を提供します。
■支援内容
学校の敷地内に新たに5教室の校舎を建設し、文具や運動用具等を寄贈しました。また、建設に際しては村民や学校に通う子どもたちも積極的に作業に協力した他、カンボジアの大学生10名、日本からも大学生54名が現地に赴き、建設作業を手伝いました。
この活動により、学校の授業が3部制から2部制になり、授業時間を増やすことができました。(同校教師の給料は州政府より支給されています)
引き続きカンボジアやネパールに対する小学校建設活動を行ってまいります。今後ともご協力よろしくお願い申し上げます。