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長野県伊那谷環境保全活動

 長野県飯田市で3月14日から17日の4日間にかけて、学生53名、事務局2名およびびNPO法人いなだに竹Links(以下竹Links)や地元高校生や地域住民の方々とともに、活動しました。

 飯田市では現在、大量の放置竹林によって野生動物の棲み処となってしまうことで引き起こされる獣害問題や、ごみの不法投棄など、多くの問題を抱えています。竹Linksを始めとする地元のNPOがこれらの問題を解決するためのアクションを起こしている一方で、団体メンバーの高齢化に伴った人手不足や次世代の担い手不足という課題があるため、現状では持続的な活動が難しくなることが懸念されています 。

 そこで本活動は、環境保全に取り組むとともに、持続可能な取り組みを目指して、地域の担い手確保に寄与することを目的としています。

 活動1日目は、長野県飯田市に到着後、全員で作業場所である鈴岡城址公園へと移動しました。作業の始めには作業経験のある学生から、竹林整備をするにあたっての注意点や道具の正しい使い方に関する安全講習が開かれました。
 その後は3、4人の班に分かれて、安全に留意しながら作業を進めました。

 活動2日目は、2つのグループに分かれて、小笠原長孝記念館(通称:御下屋敷)付近の竹林と鈴岡城址公園にて、竹Linksや地域の方、地元の高校生と共に竹林整備を実施しました。

 御下屋敷で作業したグループは、これまで竹林整備がされていなかったことにより散乱していた枯れ竹を運び出す作業をしました。作業を共にした地域おこし協力隊の鈴木英郎さんからは、「地域のコミュニティとの関わり方を大切にしてほしい」という今後のIVUSAと飯田市との関わりについてコメントをいただきました。

 その後、かざこし里山整備隊の代表である日置徹さんをお招きして、翌日の活動場所である円悟沢の課題の確認をするなど、地域学習を実施しました。日置さんからは、「地域の方とのコミュニケーションを取って、今後はイベントなどの行事もやっていきたい」というIVUSAが来ることに対する期待の言葉をいただきました。

 鈴岡城址公園では、竹Linksの方や地域の方々、さらに地元の高校生に参加していただき、竹林整備の完遂を目指して作業を行いました。ただ一緒に作業をするだけでなく、飯田市のことについてや、IVUSAとの関わりについてなど、様々な話をし、交流を大切にしながら作業を進めました。学生からは「地域の方と協力することで、段違いに効率よく竹を伐採できた」「成果が見え始めてきて、達成感がある」などの声が上がりました。

 活動3日目は終日雨のため、竹林整備に代わり、2つのグループに分かれて、放置竹林やそれぞれの地域の課題に対する意見交換を地域の方と行いました。

 1つ目のグループでは、始めに竹Linksの代表である曽根原宗夫さんから、放置竹林問題に関する講演をしていただきました。その後、地元の高校生と、「飯田市の課題解決のために私たちができること」をテーマにワークショップを行いました。

 参加した高校生からは、「大学生と関わることができてありがたかった。地域の外から多くの人が来てくれることが嬉しいし、地元住民も地域の課題をより深く認知していく必要があると感じた」との声をいただきました。

 もう一方のグループでは、今回竹林整備を行う予定だった円悟沢に実際に行き現状を見た後に、一緒に活動する予定だった多摩川精機株式会社の資料館を見学し、開発の内容等を教えていただきました。
 その後、地域の企業や住民の方と「竹林のマイナスなイメージをプラスなイメージにするためにできること」をテーマに意見交換会を行いました。

 午後からは、夕方から行われる地域の方との交流会に向けて準備をしました。
 交流会では、21名の地域の方に参加していただきました。竹網BBQや竹ご飯、さらに地域の方が用意してくださった餅つきを実施するなど、地域の方との貴重な時間を有意義に過ごし、飯田市の魅力と地域の方々の温かさを改めて感じることができました。

 参加していただいた竹Linksの代表である曽根原宗夫さんから、「熱量に毎回驚かされると同時に感銘を受けている。また、大学生のパワーから、生きていく力をもらっている。今後も関係性を続けていきたい」とご挨拶をいただきました。

 最終日は、活動の拠点として4日間お世話になった宿舎とその周辺地域の清掃を、感謝を込めてしました。

 その後、天竜川に移動し舟下りをしました。
 実際に船に乗りながら船頭の方から天竜川の歴史を聞いたり、天竜川から見える数々の放置竹林や整備された竹林を見てその背景を聞いたりすることで、現場での経験とは違った学びを得ることができました。

 午後も、4日間お世話になった宿舎の清掃をした後に解団式を実施し、成果報告や活動全体のふり返りを行いました。本活動のリーダーたちからの挨拶があり、リーダーの小林美紅(東洋大学3年)からは、「周りの人への感謝と気遣いを忘れずにこれからの活動に取り組み、今後に繋げていって欲しい」と挨拶がありました。

 4日間を通して、飯田市の魅力や課題を知るだけでなく、課題解決に向けて前向きに取り組む竹Linksを始めとする地域の方々の熱意を肌で感じることができました。さらに、参加した全員が当事者意識を持ち、飯田市の「今」と「未来」について深く考える機会となりました。

 最後になりますが、本活動にご協力いただいた皆様に深く感謝申し上げます。誠にありがとうございました。(東洋大学3年 金子 美咲)