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琵琶湖一周240km大作戦

 学生140名と事務局1名が3月5日から8日までの4日間にわたり活動しました。本活動は、昨年に引き続き琵琶湖を一周するとともに、「拾う心より捨てない心」をコンセプトに掲げ、清掃活動を通じてゼロウェイストという理念を広めていくことを目標としています。
 また、琵琶湖を一周するという目的のため、東側チームと西側チームに分かれて清掃しました。

■東側チーム
 1日目は、学生127名が6つのグループに分かれ、米原市の「エクシブ琵琶湖」から長浜市の「水鳥ステーション」までの約20kmを清掃しました。清掃した道をふり返ると、きれいになった様子が目に入り、達成感がありました。参加した学生からは、「こんなにもごみがあるとは思っていなかった」という感想が多くありました。また、地元企業の方2名と一緒に清掃活動をする中で、社会への働きかけを実現することができました。

 2日目は、4つのグループに分かれ、滋賀県彦根市から近江八幡市にかけて歩きながら清掃しました。湖岸に落ちている大量のごみを拾う中で、ごみ問題の深刻さを痛感しました。また、清掃活動の最中に地域の方に声をかけられることもあり、活動の意義を強く感じました。

 3日目は、学生127名が6つのグループに分かれ、守山市の「ピエリ守山店」から近江八幡市の「近江八幡運動公園」までの約30kmの区間を清掃しました。3日間の活動を通じて、ごみの拾い方のコツをつかみ、限られた時間の中でより多くのごみを拾うことができました。

 最終日は、帰帆島を清掃するグループと湖岸緑地志那1を清掃するグループの2つに分かれて活動しました。帰帆島では、24時間テレビのボランティアの方々11名と清掃活動を行いました。一般参加の方の協力もあり、例年以上に多くのごみを回収することができました。

■西側チーム
 1日目は、学生13名が高島市の近江今津駅に集合し、開会式を終えた後、2つのグループに分かれてマキノ駅・白浜荘までの約20kmを清掃しました。小雨の降る中での活動でしたが、和気あいあいと楽しく清掃しました。

 2日目は、学生13名が2つのグループに分かれ、滋賀県高島市の「白浜荘」から大津市の「近江舞子駅」までの約16kmと、大津市の「堅田漁港」から「近江舞子駅」までの約25kmを歩きながら清掃しました。西側は昨年ごみが少なかったことから、少数精鋭部隊として長距離を清掃することを目標としました。南に進むにつれごみの量は減少し、街中ではタバコやペットボトルのごみが多い印象でした。

 3日目は、大津市の堅田漁港から守山市の湖岸緑地までの9.7kmの区間を清掃しました。3日連続の雨で気力も体力も限界でしたが、最後まで無事に歩き切り、達成感とやりがいを味わうことができました。

 最終日は、学生13名が滋賀県草津市の「堅田漁港」から守山市の「唐崎神社」までの約13.9kmを清掃しました。清掃場所が住宅街に近かったため、ペットボトルのごみが多く見受けられました。残りの体力を振り絞り、最後まで一生懸命取り組みました。

 活動最終日の午前中には、烏丸半島で東側チームと西側チームが合流し、琵琶湖清掃一周を無事に達成しました。

 午後からは、学芸員の野口さんから琵琶湖の成り立ちや環境についての講義を受け、琵琶湖博物館の見学を行いました。多くの生き物が展示されており、生態系を守るためにも、清掃活動を継続する重要性を改めて認識しました。

 今活動では、連日にわたって小雨や雪が降る中でも、熱意を持って清掃活動に取り組みました。そして、活動を通じて環境問題の深刻さを改めて実感し、環境保全への意識が一層高まりました。

 今回の活動で得た気づきを大切にし、この活動を一時的なものにせず、今後も一人ひとりがゼロウェイストの理念を実践していくことが重要です。これからも活動を続け、社会に環境問題の現状を伝えていきます。引き続き、皆さまのご支援とご協力をよろしくお願いいたします。

■4日間の成果
可燃:1,039袋
不燃:312袋

合計:1,351袋

 この活動は、日本財団「海と日本PROJECT」の助成を受けて実施しました。