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沖縄県石垣島海洋漂着ゴミ水際掃討大作戦

 2月12日から17日までの6日間、IVUSA学生55名、事務局2名の計57名で、沖縄県石垣島海洋漂着ゴミ水際掃討大作戦を実施しました。

 沖縄県八重山諸島の、石垣島の海岸には、海洋プラスチックごみが大量に漂着し、景観と自然環境が脅かされています。そんな石垣島の課題に向き合い、自ら考え、行動を起こす一歩を踏み出すことを目的として今回の活動は行われました。

 活動1日目は、16時に新石垣空港で集合した後、伊野田オートキャンプ場にて結団式を行いました。どのような活動にしていきたいのか学生内で共有し、翌日からの活動に備えました。

 活動2日目と3日目は、野底海岸にて清掃活動を行いました。海岸にはペットボトルや発泡スチロール、ブイ、漁網などが大量に落ちており、その中には海外の表記のものも見られました。雨風が強い中でしたが、声を掛け合い、ごみを拾い切りました。

 また、清掃活動の他にも、環境問題への関心を高めるためのSNS活用方法をテーマに、グループごとにアイデアを出し合いました。そこで出たアイデアをもとに、今回のカウンターパートである合同会社縄文企画代表の田中秀典さんが企画したイシガキナイスクリーンプロジェクトを拡散するための動画を作成しました。イシガキナイスクリーンプロジェクトとは、石垣島に住む・訪れる誰もが参加できるプロジェクトで、所定のピンク色のごみ袋を使ってごみ拾いをする活動です。

 活動4日目の午前は、米原海岸にて、田中秀典さんや石垣島民の方30名と一緒に海岸清掃活動を実施しました。活動に参加した島民の方は、「島には少ない最もエネルギッシュな年代の学生たちが、明るく、前向きに、皆で一つになり取り組む姿には石垣島では貰えないパワーを貰った」と話されていました。

 午後は伊野田集落センターにて、島民の方13名を交えて、自分たちが拾ったごみを用いたアート作成、キーホルダー作成と石垣島について共に考える座談会を行いました。

 その後の島民の方を交えた交流会では、金城製麺所、株式会社石垣島かまぼこ、石垣島ハム・ソーセージ十五番地からご提供いただいた食材で作った八重山そばを食べたり、沖縄民謡を鑑賞したりすることで、沖縄の文化に触れる時間を過ごすことができました。

 活動5日目は、石垣島を観光しました。午前は、川平湾でグラスボートに乗り、様々なサンゴや魚を見た後、ポーザーおばさんの食卓にて八重山そばをいただきました。
 午後は、米子焼工房のシーサー庭園にて、表情や色、形が様々なシーサーを見た後、石垣島ミルミル本舗本店にて、石垣島の名物のジェラートを味わいました。また、石垣島鍾乳洞では幻想的な空間を楽しみました。最後に、離島ターミナルで夕食を取ったり、お土産を買ったり、各々自由に行動しました。

 活動最終日は解団式を行い、活動のリーダーである長野百花(日本大学4年)が、「ごみ拾いやワークショップ、島民の方との交流を通して、楽しみながら自分の生活に活かせるものを見つけてくれたら嬉しい」と想いを伝えました。

 活動を終えて学生からは、「来年も参加して、石垣島の海を守っていきたい」といった感想がありました。

 清掃活動を行った3日間で回収したごみの総量は、45リットルのゴミ袋が計309袋、粗大ゴミが計312個でした。活動を通して海ごみの現状を知り、今後も呼びかけや清掃活動をしていく必要があると実感しました。今回の活動で得た学びや反省などを活かし、海ごみ問題の解決のために尽力していきます。

 最後になりますが、カウンターパートである田中秀典さんをはじめ、活動に参加してくださった石垣島民の方々、そしてお世話になった皆様方、本当にありがとうございました。(中央大学4年 松田 のどか)

 尚、この活動は日本財団「海と日本PROJECT」の助成を受けて実施しました。