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沖縄県戦没者遺骨収集活動

 9月9日、IVUSAの学生37名、現地の学生8名の計45名が沖縄県糸満市で活動を開始。午後に那覇空港へ集合し、宿舎到着後には結団式をしました。
 結団式では、隊の目的や骨格概要を確認する理解度テストや班内でのミーティングを行い、次の日から始まる平和活動についての考えを深めました。平和学習、遺骨収集をする意義を考え、班で共有しました。

 9月10日の午前は、糸数アブチラガマと沖縄県平和祈念資料館を見学しました。
 アブチラガマは沖縄戦で住民の避難場所や陣地、南風原陸軍病院の分室として利用された場所です。実際にガマの中へ入り、ジメジメとした暗く閉鎖的な空間の中で、当時の人々の生活を想像しました。
 平和祈念資料館では戦時中の写真や遺留品などを見学し、今自分たちがいる地で戦争が行われていたということを実感しました。

 午後は、ひめゆりの塔、嘉数高台公園、沖縄国際大学の米軍ヘリ墜落現場を見学しに行きました。
 ひめゆりの塔では、沖縄師範学校に通う女子生徒が沖縄陸軍病院に駆り出された当時の状況について学びました。嘉数高台公園では、普天間基地の問題や慰霊碑についての説明を沖縄国際大学の平和ガイドを行うサークルに所属する方から受けました。
 沖縄国際大学では、米軍ヘリが墜落した時の状況、現地に住んでいる沖縄学生が感じる基地問題についての意見をお伺いしました。

 9月11日から本格的に遺骨収集活動が開始する予定でしたが、午前の強い雨のため活動中止になりました。
 午後は、宿舎に戻って「島守の塔」という映画を鑑賞しました。映像を見ることで、当時の状況をより想像しやすくなりました。隊の目的である戦没者やご遺族の気持ちに寄り添うことに繋げていきたいです。

 9月12日は一日中天候に恵まれ、無事遺骨収集活動に取り組むことができました。活動は2つの場所にわかれて進めました。

 一つ目の現場では主に、岩の除去や熊手を使った収集活動と壕と思われる場所を掘り進めました。午後には、壕と思われる場所を掘り進めるうちに出てきた土をふるいにかける活動も加わりました。

 もう一つの現場では、2つのチームに分かれ、それぞれの場所で空き缶のごみを集めたり、土砂をふるいにかけたりしてご遺骨を探しました。活動を進める中で、実際にご遺骨を陽の下へお迎えすることができました。

 9月13日の午前は、雨が降ることもありましたが、前日に引き続き遺骨収集をしました。
 前日の二つの現場では引き続き活動し、どちらの現場でもご遺骨をお迎えすることができました。

 午後は、慰霊式を行いました。慰霊式では、戦没者の方に対し黙とうし、献花をしました 。

 その後、班ごとでの観光や隊全体でのレクを行い、交流を深めたり、班ミーティングをしたりしました。

 9月14日の午前は、宿舎清掃をした後、解団式を実施しました。
 解団式では、現場や個人目標のふり返りをしました。
 また、沖縄隊全体の意義を改めて考え班や全体で共有し、5日間を締めくくりました。

 今回の活動で終わらず、これからも沖縄隊を繋いでいきます。