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長野県飯山市活性化活動(古道整備)

 8月8日から11日までの4日間、学生72名、事務局1名、卒業生1名の計74名で長野県飯山市の大川地区にて古道整備及びキャンプ場の整備を行いました。

 この活動は、浄土真宗の開祖である親鸞聖人がかつて歩いたとされる古道を切り開くことで地域の賑わいを取り戻すことを目指しています。5回目となる今回の活動では、大川への集客力を高めるために信越トレイルへ古道を繋げるための整備と、8月末のオープンに向けて準備を進めているキャンプ場のお手伝いをしました。
 また、キャンプ場の利用者がより快適に過ごせるようにするための提案もしました。

 1日目は、開会式を行い、 午後からは古道整備・蔵の片付け・看板作りに分かれて作業しました。
 古道整備では生い茂った雑草や小石を除去し、約3時間で目標であった350mの区間を整備しました。

 蔵の片付けでは、古道を訪れた人の休憩スペースとして活用できるように、蔵の中にある骨董品の整理や周辺の整備をしました。作業の途中には地域の方から、きゅうりの漬物やトマトなどたくさんの差し入れをいただきました。

 看板作りでは、整備を終えた古道に訪れる方のための案内書きやクマの注意喚起の看板を作成しました。夜には今回宿泊させていただいたキャンプ場でテントの張り方を学び、自分たちが泊まるテントを組み立てました。

 2日目は古道整備とキャンブ場整備、スマホ相談会を実施しました。蓮如上人が腰掛けたとされる腰掛石付近の古道を整備し、古道を安全に通るための階段をつくり、古道への道案内の看板を設置しました。普段使う機会のないツルハシやバールなどの道具を使って、地域の方に教えていただきながら作業を進めました。

 三崎屋酒店付近の古道整備では、崖の転落防止のために木の杭にロープを張り、雑草を抜くことで歩きやすい古道を目指しました。
 キャンプ場の整備では、オープン準備として側溝の草や土を掻き出し、水が流れるようにし、キャンプ場で利用する薪を割りました。

 午後は飯山市とスマホ相談会を実施しました。26名の方が相談に来てくださり、「本当に助かった」と感謝していただきました。

 3日目は作業最終日です。1日目に整備した古道にて活動しました。観光客が安全に通行できるために地域の方と協力して、階段を整備しました。
 また、昨日完成した看板を観光客が利用しやすい古道を意識して、古道に立てました。

 1日目と合わせて、1kmにも及ぶ古道整備を完遂しました。
 夜には交流会を開催しました。これまでの飯山市活性化活動でお世話になっているカウンターパートの方々が来てくださり、IVUSAが飯山市の地域間交流のハブとなりました。
 地域の方との交流を通して、飯山の温かさ、楽しさ、そしてなにより飯山への愛情が伝わり、様々な視点からの飯山の魅力を発見しました。

 4日目は活動最終日です。午前中は、4日間使用したテントを片付け、キャンプ場の掃除をしました。

 その後、ハートの形で有名な北竜湖や道の駅「花の駅千曲川」で班ごとにフィールドワークを行い、交流を深めました。
 最後にひまわりが見頃を迎えた菜の花公園で、4日間の活動の締めくくりとなる解団式を行いました。


 今回の活動は、参加したすべての人が飯山市の現状について知り、IVUSAと飯山市の可能性を拡げるために何ができるのか考えました。今後も私たちが生きていく地域で私たちができることを考えていきます。

 カウンターパートの皆様、交流会に参加してくださった飯山市の皆様方、本当にありがとうございました。(日本大学4年 長野 百花)