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静岡県西伊豆町活性化活動

 8月13日から8月16日までの4日間、IVUSAの大学生51名で活動しました。

 活動初日は、12時半ごろ西伊豆町に到着し、IVUSAで管理するあめみや農園での畑作業を行いました。畑作業では、まず作業に使用するスコップや鎌の使い方を確認し、その後今年育てている海老芋、かぼちゃ、落花生の周りと通路部分の雑草抜き、そして畑に土壌改良剤として入れるバイオ炭の作成をしました。
 初めて畑作業を経験する学生もおり、最初は慣れない作業に苦労しましたが、協力し合いながら進めることで、無事に作業を終えることができました。

 2日目は、畑作業と安良里地区の夏祭りに向けた準備の二手に分かれて活動しました。
 蒸し暑い中での作業となりましたが、午前中に畑作業を終えるため、やるべき作業を学生同士で確認しながら進行し、最終的に全ての畑作業を終えることができました。

 夏祭りの準備では地域の方と一緒にテントの設営や櫓と提灯の装飾を行い、夏祭りの準備を通して地域の方と交流を深めることができました。また、「若い人が来てくれて元気をもらった。明日も盆踊りを一緒に踊るのが楽しみ」という地域の方の声を聞くことができました。


 
 午後からは、安良里地区の夏祭りに向けて、12曲もの盆踊りをひたすら練習しました。練習中は、地域の方々と共に踊ったり学生同士で教え合ったりして、終始賑やかな雰囲気で進みました。

 3日目は朝から、安良里地区の夏祭りに向けた準備が行われました。ブースや露店の準備だけでなく、お祭り会場の横の堤防に大きなチョークアートを描き、会場の装飾もしました。

 夏祭り本番では、学生たちはIVUSAが開発した西伊豆コロッケの販売や、子どもたちがお祭りをより楽しめるようにサンマストラックアウト、そしてヨーヨー釣りの出店を担当しました。西伊豆コロッケは、あめみや農園で収穫した海老芋と町内で獲られたシカの肉を使用しています。

 また、安良里地区ではつい数年前までサンマ漁が盛んにおこなわれており、昔からお祝いなどでサンマを投げる風習があったことから、その行事や町の風景を残そうとサンマをイメージしたストラックアウトを用意しました。

 お祭り会場では、学生たちも輪に入り地域の方々と一緒に盆踊りを踊りました。終盤になるにつれて盆踊りに参加する人もどんどんと増えていき、のどが嗄れるほど掛け声をだして、学生と地域の方が一体となり盛り上がっていたのが印象的でした 。
 地域の方からは、「昔の安良里の夏祭りはもっと人が多く、今では半分ぐらいになってしまった。でも皆さんがこうして来てくださって本当に嬉しい。来年も来て欲しい」といった温かいお言葉をいただき、学生たちにとっても貴重な体験となりました。

 最終日である4日目には、活動の締めくくりとして、夏祭りの片付けや活動で使用した旧賀茂幼稚園園舎と西伊豆町消防団第2分団詰所の清掃を行いました。その後、事後勉強会を行い、これまでの活動をふり返りながら活動での学びや個人目標の達成度、地域活性化とは何かを自分なりに考え、共有をしました。

 解団式では、活動のリーダー4人、そして今回の活動でお世話になった安良里自治会青年部や西伊豆町役場の方々から挨拶をいただきました。リーダーの松井登夢(龍谷大学3年)から、「一つの目標に対して活動の4日間、みんなと一緒に取り組むことができて嬉しい。みんなのできたことできなかったことを言葉に残してこれからの活動に活かして欲しい」という締めくくりの言葉がありました。

 この活動を通じて、仲間と共に“地域活性化とは何か”や“地域の方々と共にこの西伊豆町をどう活性化させるか”といった答えのない問いについて考える機会を得ました。今後も西伊豆町とのつながりを深めながら、IVUSAとして何ができるのかを考え続けていきます。

 帰りは台風7号の影響が懸念されましたが、13時に西伊豆町を出発し、予定通り17時半に新宿に到着し学生51名無事に解散をすることができました。

 最後になりますが、今回の活動にご協力いただいたすべての方々に、心より感謝申し上げます。 (東京家政大学3年 福田 琴美)