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千葉県印旛沼クリーン大作戦

 8月4日から8月6日までの3日間、IVUSA学生49名、事務局1名で印旛沼クリーン大作戦を行いました。

 初日である8月4日は、内郷街区公園に集合し、佐倉ふるさと広場に移動しました。開会式では活動のリーダーからの挨拶、作業の説明、装備の注意事項の説明を受けた後、円陣を組み、参加する学生のモチベーションを高めました。
午前の作業では前日に花火大会があったため、二手に分かれてごみ拾いをしました。酷暑の中、作業するのは大変でしたが、たくさんのごみ を拾うことができました。

 午後の作業は、班ごとに分かれてモグリウム体験、船ツアー、水草園でアサザの間引きをしました。モグリウムを展開する目的は、次世代につなぐことや、沈水植物の系統維持を行うことです。モグリウム体験では、水槽に学生達で絵を描いて人目を引くようにデザインしました。

 船ツアーでは地域の方々の説明を受け、印旛沼についての知識を深めることができました。乗船中には、外来生物である魚が跳ねている光景も見られました。

 その後、暑い中アサザの間引きを地域の方々と協力して行いました。活動終了後には見違えるほど水面が綺麗になっており、学生たちは達成感を得ることができました。

 活動2日目から、ナガエツルノゲイトウの除去作業が本格的に始まりました。活動のリーダーからの挨拶に加え、地域の方々からの激励の言葉を受け、隊の士気が高まりました。午前の作業では、二手に分かれて除去作業を進めました。作業を初めて行う隊員が多く、ナガエツルノゲイトウの運び方や切り方に苦戦する学生も多く見られましたが、学生同士で教え合いながら進めることができました。


 午後もナガエツルノゲイトウの除去作業を行いました。午前の作業で経験を積んだため、スムーズに作業を進めることができました。地域の方々との会話も増え、お互いの交流を深めることもできました。その後は、ボンゴヴィラにて地域や行政の方々と共にBBQをしました。

 活動3日目の午前中は、3日間お世話になった宿舎を綺麗に清掃しました。その後現場に移動し、昨日に引き続きナガエツルノゲイトウの除去作業を行いました。前日よりも一層地域の方々と連携しながら、範囲を広めて取り組むことができました。

 最後には活動のリーダー達も除去作業に参加し、午前の活動は終了しました。活動前と比べると印旛沼は見違えるほど綺麗になっていました。

 午後には、地域の方々と意見交換会を行いました。地域の方から、印旛沼の現状と課題、そして現在進行中の取り組みについてお話がありました。その内容を踏まえ、学生それぞれが理想の印旛沼について深く考え、意見を交わすことで、お互いの視点を共有することができました。

 成果報告では初日と3日目の写真を見比べ、ナガエツルノゲイトウの除去量を写真で確認しました。除去量を集計した結果、重量は約11.73トンでした。これらの結果から、学生たちは達成感を得ることができました。この3日間の印旛沼での活動を終え、活動目的である「印旛沼を知り、地元の人や現地学生と共に理想の印旛沼を作るきっかけにする」に近づいただけでなく、環境問題についても深く考える貴重な機会となりました。

 最後に、この3日間のために準備を頑張ってきてくださった方々、関わってくださった方々に深く感謝申し上げます。
 私たちは、この3日間の活動で、印旛沼が抱える問題を自分事として真剣に考えることができました。さらに、印旛沼の魅力を知り、活動を全力で楽しむことができました。この先もIVUSA学生と地元の方々が印旛沼を身近な沼だと思い、継続して印旛沼に関わっていく形を作っていきます。(立命館大学3年 川﨑 叶子)