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守山市ナガエツルノゲイトウ除去活動

 3月28日に、滋賀県守山市野洲川河口公園付近の内湖にて外来水生植物であるナガエツルノゲイトウ(以下ナガエ)の除去活動を実施し、IVUSAの学生25名、卒業生2名の計27名で活動しました。

 ナガエは、「地球上で最悪の侵略的植物」と呼ばれるほど非常に強い繁殖力を持ち、特定外来生物に指定されています。ナガエが繁殖することにより、琵琶湖の水質や生態系を悪化させたり、船の運航を妨げたりと多くの悪影響が発生します。

 今回は、内湖のナガエの除去を目指すとともに、活動するメンバー同士の親睦を深め、各個人の琵琶湖やナガエ、オオバナミズキンバイに関する知識を定着・共有し、今後の活動への土台を作ることを目的として活動しました。

 午前中は、守山市野洲川河口公園付近の内湖に繁殖しているナガエの群落に対して、3箇所に分かれて除去作業を進めました。


 
 連日の雨により水位が高く、足元がぬかるんでいて動きにくくはありましたが、人手の足りないところを臨機応変に手伝うなどして、協力して作業に取り組みました。

 休憩時間には、作業中の良かった点や改善点を話し合い、その後の作業に活かしました。更に、声の掛け合いによりメンバーの士気も高まり、効率よく作業を進めることができました。

 除去したナガエは、袋に詰めやすいよう20~30cm程の長さに切り、袋に詰めました。

 袋に詰めたナガエは、まだ多くの水分を含んでおり、仮置き場に運んで天日干しする必要があります。そのため、袋詰めにされたナガエをトラックに積み、仮置き場に運んで天日干ししました。

 ナガエは、数cmの根・茎・葉からまた再生するため、最後は取り残しがないよう、一本一本丁寧にたも網で除去し、作業を終えました。
 午前の活動で、約750kgのナガエを除去することができました。

 午後からは堅田コミュニティセンターで交流会を行いました。

 交流会では3チームに分かれ、琵琶湖に関する知識の定着のために、今回の活動のふり返りや、琵琶湖の歴史、環境問題、生態系、人々との関わりなどについて纏めたポスターを各チームで作成しました。

 そして、作成したポスターを用いてチームごとに発表を行い、琵琶湖やナガエ、オオバナミズキンバイに関する知識を深め共有しました。

 1〜3年生にとっては、今年度最後の活動で、より琵琶湖のことを深く理解し、次年度の活動に繋げる糧となる、とても良い機会となりました。

 交流会の最後では、もうすぐ卒業となる4年生へサプライズプレゼントを渡し、4年生からは後輩への挨拶がありました。

 コロナ禍で思うように活動ができない中で、外来水草の完全除去を一緒にする仲間を作ったり、漁師さん、行政の方々の励みになる活動を必死に繋いできたりした熱意を聞き、今後の活動を担う後輩たちのモチベーションがより一層高まり、とても良い形でこの活動を終えることができました。

 私たち後輩に多くのことを残してくださった4年生の思いを引き継ぎ、来年度からも外来水生植物除去活動を地域の方々と共に継続して取り組み、琵琶湖の環境改善に努めていきたいと思います。また、社会問題について一人ひとりが真剣に考え、自分自身も当事者であることを自覚して、主体的に取り組んでいきます。

 最後になりましたが、今回お世話になりました関係者の皆様に、厚く御礼申し上げます。(立命館大学2年 坂井 花乃、立命館大学2年 山崎 赳宗)