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長野県伊那谷環境保全活動

 長野県飯田市において、3月15日から3月18日までの4日間、学生45名、事務局1名、卒業生4名、合計50人とカウンターパートであるNPO法人いなだに竹Links(以下竹Links)及び地元の駄科区の方とともに竹林整備活動をしました。

 飯田市は、竹林が大量に放置され野生動物の住処になってしまうことや不法投棄などの課題を抱えています。地元の市民団体が、これらの環境問題を解決するためにアクションを起こしていますが、主要メンバーの高齢化に伴った人材不足、技術継承という課題があるため、持続的に活動を続けることが難しくなる可能性もあります。この活動では、環境保全に取り組むとともに、地域の担い手の増加を目指します。
 活動1日目の最初は、鈴木萌香(東洋大学4年)から竹林整備をするにあたっての注意点や装備の使い方についての安全講習が開かれました。

 その後は、二手に分かれて、鈴岡城址公園で実際に竹を切る作業と長野県風越高校で竹を運ぶ作業をしました。

  活動2日目は、竹Linksの方や地域の方合計27名と一緒に、鈴岡城址公園で竹林整備をしました。
 開会式では、駄科区長の木下可楽さんより学生と地域の方々全ての人への感謝のお言葉がありました。
 各班に竹Linksの方が入り、竹林整備のやり方を教えていただいたり、普段のIVUSAがしている活動のことや飯田市のことについて話したりしました。初日に比べ少しずつ伐採による成果が見え始め、隊員からも「嬉しい」や「明日も頑張ろう」といった前向きに活動していました。

 活動3日目は、竹林整備活動に加え、駄科区民の方々と竹Links、IVUSAで親睦を深めることを目的とした交流会を行いました。
午前は、竹Linksの方や地域の方13名、地元高校生7名、IVUSAのOB•OG4名が参加してくださり、総勢69名で竹林整備を行いました。

 午後からは夕方行われる交流会に向けて準備をしました。
 そして17時、駄科区長の木下可楽さんの乾杯の音頭とともに交流会が始まりました。交流会では、自分達が切った竹を網状にしてお肉を焼く竹網BBQや五平餅、タケノコなど飯田市にちなんだコンテンツが盛りだくさんで、地域の方と交流を深めました。改めて、飯田市の魅力と温かさを感じた2時間でした。

 最終日は、まず4日間お世話になった地域のために、感謝の気持ちを込めて地域清掃をしました。

 その後、天竜川に移動して川下りをしました。川下りをしながら見る景色は絶景でしたが、美しい景色の中にも放置されて荒れた竹林がありました。川下りという別の視点から見ることで、その問題について改めて考え直すきっかけになりました。

 午後は、宿舎を班ごとに分担して清掃をした後、今回の活動についてのふり返りをしました。この活動を支えたリーダー陣からの挨拶があり、IVUSAのOBでもある竹Linksの小原和也さんからは、「今回は、想像を超えた作業の進み具合で驚いた。それほど、地域にとってIVUSAが必要な存在になってきた。また、伝統は作るものであり、新しいことに挑戦することは大事だ。これからの私生活、IVUSA生活で今までやらなかったことをやってみてほしい」とのご挨拶を頂きました。

 この4日間を通して、放置竹林による影響、そして竹の可能性を肌で感じることができました。また、地域の方々の課題に対して明るく前向きに取り組む姿勢が強く印象に残りました。これからこの活動の伝統をさらに未来へと繋いでいくために、私たちのポジティブなパワーで多くの人を巻き込んでいきたいです。

 最後になりますが、お世話になった竹Links及び駄科区民の方を含め多くの皆様に感謝申し上げます。誠にありがとうございました。(拓殖大学2年 藤井 晃則、日本大学1年 塚原 麗奈)