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>ID/パスワードを忘れた方はこちらから9月8日から10日の3日間、滋賀県高島市にて、「琵琶湖外来水生植物除去大作戦2023」を実施しました。IVUSAの学生78名、理事・事務局3名、卒業生5名、滋賀県庁自然環境保全課から2名、東近江環境事務所から1名、西菱電機株式会社から4名の計93名で活動しました。
特定外来生物であるオオバナミズキンバイ(以下オオバナ)は、繁殖力が強く琵琶湖の生態系や漁業などに悪影響を及ぼすため、一刻も早い除去が必要とされています。IVUSAはこれまで2013年から2023 年8月までの10 年間で、累計84回の除去活動を行っており、延べ約13,700名の参加者で約440トンのオオバナを除去してきました。
近年、琵琶湖のヨシ植栽地内におけるオオバナの大繁殖が大きな課題となっており、今回は琵琶湖北部への拡散の懸念より、高島市のオオバナ完全除去を目指し活動しました。
この活動で採用した除草方法は「淀川式」です。これはオオバナの群落を巻き、上から泥をかけて沈め、光合成を阻害し繁殖を防ぐという方法です。これから繁殖する可能性が高いこの夏の時期に、淀川式を実施するのは初めての試みとなりました。
開会式では、参加者を代表して宮井康貴(龍谷大学4年)から、「ただ除去するだけではなく、琵琶湖の未来を守るためにこの除去活動を行って欲しい」と挨拶がありました。
そして滋賀県庁の自然環境保全課課長の辻田香織さんから、「なによりも楽しんで、素敵な夏の思い出にしてください」とお言葉をいただきました。同じく自然環境保全課の中井克樹さんから、「IVUSAを頼りにしている」と言っていただきました。
その後は学生で円陣を組み、士気を高めて活動を開始しました。
現場は辺り一面オオバナで覆われていました。湖底深くまで腕を沈めて、オオバナを根から抜き取ったり、泥を掬ったりするため、ゴム長手袋の中に水が浸水した学生もいましたが、仲間と力を合わせ、オオバナを巻いていきました。
初日は、約800㎡のオオバナを除去することができました。
夜の交流会では、作業で使う道具を用いたゲームをし、2日目の活動にむけて知識を深められました。
2日目は初日の作業経験を活かし、より効率よく作業を進めることができ、約3,500㎡の除去をしました。
夜は1日目と同様に交流会を行い、参加者同士の親睦を深めました。
最終日である3日目は、主に泥でオオバナを沈める作業をしました。泥が取れる場所が限られ、オオバナを埋める場所まで距離があるため、バケツリレー方式で泥を運搬しました。
最後は網を使い、活動場所に浮いたオオバナの葉や茎などをまとめ、上から泥をかけ、無事に全ての除去作業を終えました。
閉会式では、中井克樹さんから、「大繁殖するオオバナの除去に、なかなか手がつけられずにいた。今回来てくれた皆さんが、高島のオオバナを除去してくれてよかった」とお褒めの言葉を頂きました。
そして学生リーダーの橋口文香(関西大学4年)は、「学生の皆には、自己成長、そして社会のためにこれからも積極的にボランティアに参加して欲しい」と挨拶しました。
最後に集合写真を撮り、達成感に満ちた雰囲気に包まれて「琵琶湖外来水生植物除去大作戦2023」は幕を閉じました。
本活動では目標としていた5,000㎡を上回る5,440㎡のオオバナの除去を達成することができました。
今回の活動を通し、オオバナの繁殖力の強さを改めて認知し、また解決のために長期的に問題に関わっていくことの大切さを実感しました。IVUSAは引き続き大学生のマンパワーを活かしてオオバナ完全除去に向けて活動していきます。
最後になりましたが、今回の活動に携わっていただいた全ての方々に深く御礼申し上げます。ご協力、本当に有難うございました。今後ともよろしくお願い致します。
※この事業は平和堂財団環境保全活動助成事業「夏原グラント」の助成を受けて実施しています。
※びわ湖チャリティー100㎞歩行大会からの寄付金を活用させていただき活動を行っております。
※西菱電機株式会社からは、IP無線を無償提供していただいております。