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>ID/パスワードを忘れた方はこちらから9月7日から12日まで、IVUSA学生42名、沖縄学生1名、事務局員1名、計44名で沖縄県戦没者遺骨収集活動を実施しました。
7日は、16時半に那覇空港で集合し、宿泊先である真栄平公民館で夜ご飯を食べた後、結団式を行いました。結団式では活動の説明や遺骨収集で必要な知識の骨格概要テストを実施するとともに、班での話し合いをして、次の日以降の活動に備えました。
8日は、平和学習を行いました。午前中は最初に、具志頭城址公園で現地ガイドの方から沖縄戦についてお話を聞いた後、クラシンジョウガマの見学をしました。
その後、沖縄陸軍病院南風原壕を訪れ、文化センターでDVDを鑑賞しました。初めに、平和記念資料館で沖縄の激しい地上戦を物語る遺留品や写真、証言映像、証言集の展示から沖縄戦について学びました。そして、ひめゆり平和記念資料館を訪れました。
当時のひめゆり学徒隊は私たちと年代が近いため、展示や証言によって当時の状況が頭の中に映し出されました。平和学習を通じて「当時の人が懸命に生きていたことを実感した」、「戦没者を陽の元にお迎えすることは平和になった証である」など、各々が自分の意見を持つことができました。
9日は、現場での遺骨収集活動初日でした。4つのチームに分かれ、それぞれの現場で活動しました。現場1では現場開拓を中心に、現場2~4では土を掘ってご遺骨を探す現場と草木や岩を除去して収集範囲を広げる現場で分かれました。現場までの足場は不安定な箇所が多く、到着するまで時間がかかりましたが、声を掛け合いながら慎重に進みました。
夜の班ミーティングでは遺骨収集活動初日で感じたことを共有し、次の日の活動がさらに有意義なものになるよう話し合いました。
10日は昨日に引き続き遺骨収集を行いました。現場1では穴を掘り進めふるいを使って骨片の確認をし、現場2~4では周辺整備や土を掘り出す活動をしました。2日目ということもあり、初日以上に各々がやるべき事を理解し活動しました。
また、作業だけにならないように休憩時間を活用し遺骨収集活動の意義について話し合う時間を作りました。班ミーティングでは個人目標のふり返りや活動最終日に向けて意識することを共有し合いました。
11日は半日という短い時間でしたが、平和学習やこれまで話し合いで深めた思いを胸に諦めずに活動しました。3日間の活動を通して、いくつかのご遺骨や遺留品をお迎えすることができました。
午後は、国立戦没者墓苑で慰霊式を行いました。沖縄戦全戦没者約20万人の皆様のご冥福をお祈りし、拝礼を行いました。
夜には交流会と班ミーティングを行い、平和のために今後私たちができることについて話し合いました。
12日をもって、沖縄県戦没者遺骨収集活動2023夏が終了しました。朝食後にお世話になった真栄平公民館の清掃をしました。
その後の解団式では、成果報告・最後の班ミーティング・活動のリーダーからのあいさつがあり、活動を終え、感じていることや考えたことを整理する時間となりました。活動を通して、遺骨収集活動は生きていた証を残すことができる活動であり、現地に赴くことで戦没者の気持ちに寄り添うことができると感じました。
また、陽の下にお迎えすることも大事ですが、それが全てではないことにも気づきました。解団式後は、那覇空港へ向かい解散しました。
これから、活動で学んだことを忘れず自分ができる小さなことから始めていきたいです。(高崎経済大学3年 宇田川 絢也子、高崎経済大学3年 櫻井 綾乃)