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利島活性化活動

 8月6日から10日にかけて、IVUSA学生36名、事務局員1名、計37名で、「これまで築いてきた関係性を繋ぎ、椿産業における利島とIVUSAの新たなる道を切り拓いて、共に進む」を目的に、利島活性化活動を実施しました。
 今までは、椿産業を守っていくための環境を整えていくこと、利島の方々との関係づくりを進めてきました。今回は、利島や椿産業について理解して、新しい視点を持って利島の未来を一緒に考えて活動しました。

 活動1日目の午前中は、宮坂区民センターにて第3回勉強会を隊員36名で行いました。
 新たに屋号について、農協が携わった椿製品について学びました。農家さんの「島にいるからこそできること」としてそれぞれの考えを知って、自分たちはどうするべきか話し合いました。午後から結団式を行い、活動の目的や個人目標などを再度確認して隊員である自覚を改めて促しました。

 2日目の7日の朝に利島に到着。午前中は、農協がどのように椿産業を継承していくかに対して取り組んでいること、隊員から「どのように若者に興味を持たせるのか」など質疑応答を含めて勉強会で学びを深めました。

 午後は、「キッパライ」という落ち葉を集め燃やす作業をしました。作業では、火を使うので燃え移らないように木の根元の近くや枝の葉の近くに葉を集めないことを意識しました。農家さんに利島の魅力を感じる景色を紹介してもらった班もありました。自然のありのままの姿を五感で体感することができました。

 ミーティングでは、「目的達成要件から隊においてどういう存在になりたいか」「自分が利島にできることは何か」などを話しました。自分たちにできることを実行するために相手の立場を考えて行動していきたいと思いました。

 活動3日目は、作業中にある農家さんの息子さんが、私たちと同じように年に一度、作業の手伝いをしているのでボランティアと変わらない状況だという話を聞きました。

 交流会館にて農家さんやカウンターパートの皆さん、利島関係者の方などを交えて交流会を行いました。自分のこれからの就職に関する話題になり、農家さんがどのような経緯で椿産業をするようになったかお話を聞くことができました。人との繋がりがあって利島に縁があったから今ここにいるとお話してくださいました。未来に向かって私たち若者だからこそできることは何か考えていきたいと思いました。

 活動4日目。台風の影響で、残念ながら東京に戻ることになりました。4日間お世話になった地域交流会館を清掃し、その後、漁船乗り場に向かいました。そこで、農家さんと写真撮影や最後の交流をしてお別れの挨拶をしました。
 キッパライ作業が重労働だけれど達成感が目に見えて楽しかったこと、椿の収穫時期に全てを拾いきれていないことについて話しました。学生が利島を出港する際には、受け入れてくださった現場の農家さん達がお見送りに来てくださいました。農家さんから、「また来てね、会おうね」とお別れの挨拶がありました。

 活動5日目は、活動宮坂区民センターにて解団式を隊員36名で行いました。グループワークとして、「椿産業における利島とIVUSAの新たなる道(これからの未来)とは」について話し合いました。各生活班で、農家さんと話したことから意見を述べて共有しました。私の班では、UターンよりIターンとして椿産業に興味ある人向けに勉強会を実施すること、IVUSAが年に一度ではなくて長期的に関わることという案にまとまりました。

 別の班では、異なるニーズに応えるために島民との交流を通してニーズの変化を知る、農家さんのワークショップへの参加、活動数を増やして必要なときに必要な分のボランティアを行う、島の中で方向性が定まっていないので村の中での意見をまとめることを重要であり、IVUSAの価値観を押し付けないという案が出ました。これから自分たちが考えた案やアイデアを通して事後勉強会を行っていきます。