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滋賀県長浜市オオバナミズキンバイ除去活動

 8月10日に、滋賀県長浜市湖北町海老江のヨシ植栽地にて滋賀県庁、株式会社ラーゴ、IVUSA学生14名、事務局1名含む計20名で特定外来生物オオバナミズキンバイ(以下オオバナ)及びナガエツルノゲイトウ(以下ナガエ)の除去活動を行いました。
 今回の活動は9月8日から9月10日の3日間、滋賀県高浜市で行われる「琵琶湖外来水生植物除去大作戦2023」の前哨戦としても実施されました。

 近年、琵琶湖各地のヨシ植栽地におけるオオバナの大繁殖が大きな課題となっています。ヨシ植栽地は魚や野鳥の住処であり、琵琶湖の多様な生態系保全に役立っていますが、近年オオバナが繁殖しており、魚や野鳥の住処が奪われることが危惧されています。

 今回は新たに長浜市でオオバナの群落が確認され、長浜市のヨシ植栽地の保全及び、琵琶湖全域への拡散防止を目的に活動が実施されました。

 午前9時に開会式を行い、滋賀県庁の中井克樹様から、「琵琶湖の北部では特に高島市と長浜市の本日作業する場所に繁殖しており、琵琶湖全域に拡散すると恐れがあり緊急度が高い状況です」とオオバナの繁殖状況の説明をいただき、除去作業に取りかかりました。


 
 オオバナとナガエを手作業で抜き、ネットに詰め、トロ箱に入れて地上に引き上げる作業を行いました。暑さや水中での作業、また他の植物と絡み合っていて少し手こずりましたが、関係者の方にオオバナ、ナガエとその他の植物との見分け方を教えていただきながら作業を進めました。

 午後の除去作業では、人員配置や除去方法を見直し、作業効率をあげることができました。陸地に集積していた外来水生植物を詰めたネットは、協力してバケツリレーを行い、乾燥させるための仮置き場所まで運搬しました。

 作業終了時刻が近づいてきた頃には、円陣を組み、ラストスパートに向けて声を出しました。作業を進めて行くうちに、臨機応変な役割分担や声掛けが生まれ、より元気に効率良く活動をする事ができました。その結果、一日の活動を通して、計99袋の外来水生植物を除去することができました。

 今回、初めてこの活動に参加した学生は、「オオバナが他植物と絡まってしまって、想像していたよりも抜くのが大変だったけれど、楽しんで活動することができた。今後も工夫してより良い方法を見つけたい」と話してくれました。

 別の学生は、「活動は暑かったし疲れたけれど、課題を見つけることができた。1ヶ月後の高島市での活動に向けて改善し、より良い活動にしたい」と意気込んでいました。また、滋賀県庁の中井克樹様から、「暑い中、たくさん除去してくれてありがとう。今後もよろしくお願いします」との御礼の言葉をいただきました。

 今回の活動に参加した学生は、各々良かった点、改善点を発見することができました。前哨戦での経験を活かし、9月8日から9月10日に行われる「琵琶湖外来水生植物除去大作戦2023」での「外来水生植物完全除去」を目標に、しっかりと準備していきます。

 今回の活動に御協力いただいた関係者の皆さま、ありがとうございました。今後とも宜しくお願いいたします。

※この活動は平和堂財団環境保全活動助成事業「夏原グラント」の助成を受けて実施しています。