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>ID/パスワードを忘れた方はこちらから8月3日から8月5日までの3日間、千葉県印旛沼クリーン大作戦2023を実施し、学生45名、OGOB13名、事務局1名の計59名が参加しました。また、各日多くの地域の方々に参加していただきました。
観賞用に持ち込まれた繁殖力の極めて強いナガエツルノゲイトウ(ナガエ)は繁茂によって、揚排水機場等でスクリーンや防塵機を詰まらせ、機能低下や故障の原因になり、その結果洪水を引き起こすといったリスクがあります。
この活動は「印旛沼を綺麗にしたい!」というIVUSA の学生の声から始まりました。
1ヶ月前に行った現地調整ではまだあまり繁茂していなかったナガエツルノゲイトウも、現場に足を運ぶと群落がかなり成長していました。作業開始前には地域の方々も含め全員で円陣を組んでから、作業に移りました。隊員はナガエを切り離す、繁茂していた場所から引き上げ場所へと移動させる、水から引き上げる、と主に3つの作業を分担し、除去活動を行いました。
初日の午前中には、ナガエの運び方や切り方に苦戦することも多かったのですが、作業を繰り返すうちに、効率的に進められるようになりました。午前、午後それぞれの作業後には班内で活動のなかで感じたヒヤリハットを共有し、班内で対策を考えケガや事故を防ぎました。
ナガエは数センチの茎からでも繁殖してしまう、という事前勉強会で得た知識を活かし、水中だけではなく陸にもナガエの取り残しがないよう、手作業でナガエを拾ったり、川に流れてしまったナガエを網ですくったりと細心の注意を払って作業しました。
3日間で目標であった富士美橋と桑納橋の間の範囲を超え、より広範囲のナガエを除去することができました。
活動を行った3日間は35℃を超える猛暑日であったため、こまめな休憩を取りながらの作業となりました。休憩中には他クラブの隊員やOGOB、地域の方々と会話をする姿も随所で見られました。
この活動では「印旛沼をみんなのホームにする」という目標を掲げており、地域の方々との交流にも重きをおいていました。初日の作業後にはたくさんの地域の方々とBBQを楽しみ、最終日の活動後には今回の活動で感じたことや今後印旛沼でIVUSA がどのようなことができるかについてなどの意見交換会も行いました。活動において、野菜や果物を地元農家の方々に提供していただいたり、運搬のための重機や撮影のためのドローンなどを準備していただいたりと、学生だけではなく地域の多くの方々の協力で活動が成り立っていると強く実感しました。
また、活動当初からご協力を頂いている鹿島川土地改良区事務局長およびNPOいんば理事長の髙橋修さんには、活動が年々充実していっているとお褒めの言葉とともに、「今後IVUSA 学生の中から印旛沼における問題の解決に立ち上がってくれる人が出てきてほしい」と期待の声も頂きました。
最後になりますが、今回の活動の実施においてご協力いただいた全ての皆様に心より御礼申し上げます。(日本女子大学3年 髙橋 美里)