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長野県飯田市伊那谷環境保全活動

 3月14日から16日の3日間、学生25名、事務局2名、カウンターパートのNPO法人いなだに竹Links(チクリンクス)の方々や飯田市の方々と一緒に活動しました。

 1日目は、飯田市の鈴岡城址公園で竹林整備をしました。作業前に開会式を行い、全員で円陣を組み、団結力を高めました。現場は、密集した竹や大量の倒木があったり、足場がぬかるんでいたりと危険でしたが、竹Links代表の曽根原宗夫さんに気を付けるべき箇所や正しい道具の使い方などのご指導をいただき、作業を開始しました。

 はじめは、伐採した竹を積むための「棚」の土台づくりをしました。ここでは、どのチームが一番綺麗な棚を作れるかを競う“竹林ピック“が開催されました。

 手のこで竹を伐採し、鉈を使って枝を払ったのち、竹を棚の長さに切り棚に並べる作業を繰り返しました。2時間の短い作業時間でしたが、地域の方々から「スッキリしてきたのが目に見て分かる。やはり人数が多いと進みが早くていいね」と言っていただきました。

 作業後と夜の全体ミーティングでは、反省点を話し合いました。作業中の反省点として特に、活動目的にある「飯田の方との良好関係を築く」ために必要なコミュニケーションの不足が挙げられました。作業に集中するあまり、会話ができない隊員が多かったようです。

 2日目も引き続き、鈴岡城址公園で竹林整備を実施しました。総勢23名の地域の方々が各班に入り、協力して作業しました。
 1日目の反省を活かし、飯田の方に積極的に話しかけることを皆が意識しました。そのため、作業中やお昼休憩中に学生と飯田の方々が笑顔で話す姿が多くみられました。作業にも慣れ、切る竹の選別や方法を学生が主体的に決めました。

 作業終了後には、鈴岡城址公園を管理されている駄科区の区長である中島善彦さんから「整備に時間を要する竹林には手をつけられず、困っていたところに皆さんがきてくれて、あそこまで綺麗になって、本当に喜ばしい」とのお話をいただきました。
 整備されてすっきりとした竹林には、太陽の光や風が多く入り込むようになりました。隊員は自作した竹の棚を見て、達成感で満ち溢れていました。

 “竹林ピック“の優勝チームを曽根原宗夫さんにお伺いすると、「どのチームも地形に合わせた棚が作れていて、完璧。100点」としいお言葉をいただきました。

 2日間とも夕食後に、使用した道具のメンテナンスや、3日目のBBQで行う竹細工の練習をしました。竹Linksの理事でありIVUSAのOBである小原和也さんに指導していただきました。

 竹林整備は2日目で終了し、3日目はBBQを行いました。準備では、伐採した竹を利用して、網・炭・皿・箸・飯ごうなどを製作しました。現地の方々に作り方を教えていただきながら、一緒に作りました。

 BBQには、飯田市の小学生やボランティアサークルの大学生が加わり、幅広い世代が楽しく交流しました。飯田市クイズや利きメンマなどの企画で、飯田市についての知識をより得ることができました。また、このBBQで体験した竹の活用方法や魅力を広めていくことで、飯田市の活性化にもつなげていきたいと感じました。

 閉会式には、竹Linksをはじめとして、お世話になった飯田の方々に感謝を伝えました。また、対内的なふり返り会を行い、個人目標と班目標のふり返りをしました。
 活動リーダーの上杉佳菜(東京家政大学4年)から、「飯田に伊那谷隊のファンを増やしたい。まだ新しい活動だからこそできることがあるので、これからも伊那谷隊を続けていってほしい」との話で活動を締めくくりました。今回築き上げた飯田の方々との良好関係をこれからも広め、深めていくことが大事になります。

 活動に際し、お世話になった皆様、誠にありがとうございました。