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淡路島本田池ナガエツルノゲイトウ駆除活動(3月)

 3月19日、兵庫県淡路島五色町の本田池で丸井英幹先生ら兵庫水辺ネットワークの4名の先生の指導の下、地域の方 6名と IVUSAの学生3名、卒業生1名の計 14名でナガエツルノゲイトウの駆除活動を実施しました。

 本田池で確認されたナガエツルノゲイトウは、池の底をゴム製の遮光シートで覆うことで、光合成及び水と空気の循環を妨げて枯死させるという方法によって完全駆除されるように努めています。

 今回の活動の主な目的は、前回のナガエツルノゲイトウ駆除活動の際に駆除しきれなかった池の中央部の残りを外周部に張った遮光シートを剥がし、中央部へ覆いなおすことで枯死させるということ、及び外周部への拡散防止のための防風ネットの設置の2点でした。

 まず、遮光シートの破損箇所にテープを貼り、補修作業を行いました。

 次に遮光シートをため池の中央部に移動しました。移した遮光シートにはペグを打ち込み、土嚢を被せることで遮光シート全体を池底に固定しました。

 遮光シートの移設作業後は、既に駆除活動を終えたため池の外周部にナガエツルノゲイトウが拡散しないよう、池に単管パイプを立て、そこに防風ネットを張りました。

 さらに、電動ドリルで単管パイプに防風ネットを張るための穴を開ける作業もありました。なかなか鉄が硬くて簡単には穴が開きませんでしたが、数名で交代しながら取り組み、やっとの思いで全ての単管パイプに穴を開け終えることができました。

 最後に防風ネット張りの作業が完了し、一日の作業目標を達成することができました。

 作業終了後は淡路島ソーラーファームの岡本様や兵庫・水辺ネットワークの方から淡路島においてのナガエツルノゲイトウ問題の現状や課題について伺いました。

 地域の認知度や危機意識も低いことや、既にナガエツルノゲイトウが周囲の田んぼを侵食してしまっている恐れがあることを確認しました。また、耕耘の時期になると、トラクターによる田んぼ間の移動により、周囲の田んぼへの拡散リスクが非常に高まるため、今すぐにでも対応が必要になるという話も伺いました。

 今回の活動に参加して、ナガエツルノゲイトウがため池や田んぼに広がってしまった際の駆除作業の大変さ、駆除方法についても陸地や水面下の繁殖状況に応じた遮光シートや防風ネットの設置手順の違い、今後のナガエツルノゲイトウとの向き合い方など新たな気づきが多くありました。

 今回は一日だけの活動でしたが、ナガエツルノゲイトウ問題が少しでも改善されるように IVUSA の仲間と共に考え、行動していきたいと思います。
 この度は活動にお声掛けしていただき、誠にありがとうございました。
 今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。(同志社大学2年 安藤 航、龍谷大学1年 松井 登夢)